寄付してよかったこと/力がわいてくること。安心感が増えること。
繊細なアーティスト、社会に出て働きながら暮らしている。経済的に安定していた時期ってそんなにない。そんななかでもささやかながら寄付やボランティアをしてきた。
理由は仙人的な行動への憧れがあるから。あとは親が寄付してるのを子どもの頃から見てきたから。
前提として、精神的・経済的に安定していない時、現実的に真っ先にやるべきことは自分自身の生活を安定させることだ。そのうえでできる範囲で寄付やボランティアをすることがいいと思う。無理をしてやることは可能だけど、無理した分どこかにしわ寄せがいく。
とはいえ日々の支出のなかに「あ、これ、なくてもよかったかも」というものはある。菓子パン1個とか、衝動買いしたおもしろTシャツとか。それが無かったとしても生活が大崩れしないくらいの分。その分を寄付に回してみるということはできる。
それをやってみて感じたのは、まず「自分の中にある力」。
自分も誰かの力になれる。小さいけれど確実にその力が自分の中にある。そのことを小さな寄付は教えてくれる。
そして次に感じるのは「安心感」。
自分の生活を守ることに集中し過ぎていると世界が小さく狭くなっていく。(守るのは大事なことだけど私の場合はそう感じた。)
寄付を通して優しさを形にしていくことで、もし自分の生活が壊れてしまったとしても、きっと誰かが見守り助けてくれるという安心感が生まれてくる。もちろんなんの保証もないんだけど、自分がそうしたようにしてくれるひとはいる。可能性としてゼロじゃないと感じられる。
強い人弱い人、美しい人そうでもない人、豊かな人貧しい人、いろんな人がいる。どちらかだけってことはない。昨日は豊かだった人が今日は貧しいなんてことはよくある。
あたたかい気持ちで社会と自分をつなげることで、より大きなふわっとした安心感に包まれる。
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