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ZARAとユニクロで比較マーケティングトレースしてみた

今回は、ZARAとユニクロの比較マーケティングトレースをやってみました!

トレースを通じて、ZARAとユニクロのどちらも、サービスコンセプトに沿ったマーケティング戦略を実行していることが分かりました。だからこそ、他社が簡単には真似できない仕組みを作れているように感じました。

フィールドワークにも行ってみたいし、この本もおすすめです。

こちらは、マーケティングトレースAdventCalendar19日目の投稿です!


企業概要

アパレル製造小売業の1位は、ZARAを擁するインディテックスグループ。一方、ユニクロを擁するファーストリテイリングは現在第3位ですが、毎年のように大きく伸びて順位を上げているようです。

■ ZARA

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■ ユニクロ

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STP分析

ZARAのサービスコンセプトは「最新トレンドを最短で届ける」、一方ユニクロは「LIFE WEAR(究極の普段着)」。

このコンセプトを踏まえ、縦軸をファッションの違い、横軸を価格帯として考えてみました。

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多くのアパレル企業がヒット商品を生むために試行錯誤する中、ZARAはトレンド、ユニクロはベーシックファッションにフォーカスしているので、ユーザのファッションのポートフォリオを上手に埋めていることが分かります。

マーケティング・ミックス(4P分析)

Product、Price、Place、Promotionの4つについて、ZARAとユニクロを比較しながらトレースしてみました。

ZARAのサービスコンセプト「最新トレンドを最短で届ける」と、ユニクロの「LIFE WEAR(究極の普段着)」が、徹底して仕組みに落とし込まれていることが分かります。

■ Product

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ZARAは、パリ・コレクションのファッショントレンドを彷彿させるようなデザインに、ユニクロはどんなシーンでも使えるベーシックなデザインになっています。

■ Price

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それぞれのECサイトでも店舗でも、ZARAは値下げセールではなく「早く手に入れられる」ユーザ体験を重視しており、ユニクロは安さをアピールしていることが分かります。

■ Place

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ZARAの凄さを最も感じたのは流通戦略、「最新ファッションを48時間以内に店頭に並べる」仕組みづくりです。コンセプトである「最新ファッションを最短で届ける」を体現していると思います。

一方ユニクロも、トレンドに左右されないベーシックデザインを販売するからこそ1年前から準備できますし、出荷後は服の型・色ごとに1週間単位で販売計画を立てているそうで、PDCAを回しやすい仕組みを作っているようです。

■ Promotion

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ZARAは広告は打たず、店舗での販売実績をほぼリアルタイムで分析して、企画・製造・販売に活かしているそうです。一方、ユニクロは紙チラシやデジタルマーケティングでも、セールを大々的にアピールするようなマーケティングを行っています。

まとめ

ZARAもユニクロも、サービスコンセプトから施策までが一貫しており、それが伸びている理由の1つなのではないかと考えました。ユーザニーズを捉えたコンセプトであり、それを実現するための仕組みが整っていて、トレースしてみてとっても面白かったです。

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