思ったことが口から出てこない

英語で話すと引っ込み思案になってしまう最大の理由は以下の2点です。

口が速く動かないので会話に追いつけない。
思ったことが口から出てこない

①を解決するには、発音と話し方の訓練が必要です。ぜひ「米語の発音の基礎」を読んでください。

②の場合、思ったことが言葉にならないのは、基本的な思考形態が日本語になっているためです。今回はこれについて解説します。

従来の英会話教室では「日本語で考えてはいけない。最初から英語で考えなさい」と教えていましたが、英語で物を考えられる人は、英会話教室に通う必要はありません。

もともと日本語しか入っていない頭を英語に切り替えるには、話す前に準備しておく必要があります。準備にも段階があります

⑴日本語が出てきたら、英語でどう言えば良いのか考えて書き出す。
⑵書いたものを読んで、それで良いのかどうか検討する。
⑶書いたものを先生に見てもらう。
⑷口に出して練習する。言いにくい部分は発音の練習を何度も繰り返す。

言葉が出てこないのは、これらの段階を全部省略して、最初から「英語で考えて英語で話そうとする」という突撃行為を繰り返して撃沈しているためです。日本の学習者に最も不足しているのは「普通の発音と速度とリズムと音程で言えるまで同じことを何度でも練習する」実技の訓練。これはちゃんと教えられる先生がほとんどいないことが最大の理由です。


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