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『美容常識の9割はウソ』を読んで|高度化した現代社会は引き算が大切

この本を読みました.
知ったことの備忘録も兼ねて紹介します.

CMでみる「肌の奥まで浸透」は、イメージよりもだいぶ奥ではなかったです!

1.自分の美容に対する姿勢、本を読み始めたきっかけ

私は、美容通でもなければ、あまり知識もないです.
しかし、仕事は、PC作業を中心とする内業が多いこともあり、運動不足を実感する時期がありました.

そのため、ここ1~2年は運動や食事・栄養に関心を持つようになりました.これについては、別の記事にしたいと思います.

また、自己紹介記事の通り、自分のプレゼンス力を高める必要性を感じており、再度身だしなみについて、見直そうと思っていました.

本のタイトルのキャッチーさにも惹かれ、読み始めたのがきっかけとなります.

筆者は、国立病院機構東京医療センター形成外科医長、つまり、医師で、医学の知見をもとにロジカルに解説しており、読みやすかったです.

2.現在のスキンケア

30歳になり、肌も気にしなきゃいけないかと思い始めてからの手入れを記載します.一例です.ずぼらなので、化粧水や乳液だけの時も少なくないです.

朝は、水のみで洗顔、髭剃り、アフターローション、化粧水、乳液
夜は、入浴時、洗顔料を泡立てて洗顔、化粧水、乳液またはボディクリーム

3.基本的な言葉の定義|化粧品と医薬品

理解が深まるよう、基本的な言葉の定義を記載します.

化粧水は肌にうるおいを与える、
乳液は肌にうるおいとともに油分で肌に膜を張る、
美容液はケアの狙いにそった成分が配合されている、
といった感じでしょうか

特に「化粧品」は「肌を健やかに保つ」ことが目的となっていることに注目してください.

化粧水 [lotion]
肌を清潔にし、健やかに保つために使われる、一般に透明液状の化粧品.洗浄作用と同時に皮膚のモイスチャーバランスを保ち、肌を整える効果をもつ.とくに水分と保湿剤を補給する効果に優れる.透明液状のもののほかに、白く半透明な外観の化粧水や、白く濁ったもの、粉末が入ったものなどがある.目的・機能一般に、皮膚を清浄にし、うるおいを補給することで皮膚を健やかに保つことを目的とするが、そのほかに、肌を引き締める収れん作用を目的にしたものもある.
日本化粧品技術者会|用語集(https://www.sccj-ifscc.com/library/glossary_detail/494
乳液 [milky lotion]
水と油のように互いに混じり合わない二つの成分の一方を分散相として、他方の分散媒中に安定な状態で分散させたエマルションを基剤として適用した化粧品のうち、流動性のあるものの総称.
日本化粧品技術者会|用語集(https://www.sccj-ifscc.com/library/glossary_detail/1208
美容液 [essence]
美白、しわの防止や改善、にきび防止、皮膚賦活など明確な機能を備えている付加価値の高い化粧品.ある特定の効能・効果に特化した製品の総称.
日本化粧品技術者会|用語集(https://www.sccj-ifscc.com/library/glossary_detail/1449)
医薬品
病気の診断や治療、予防を目的としたもので、配合されている有効成分の効果を厚生労働省によって認められた「薬」
P.29
医薬部外品(薬用化粧品)
厚生労働省が認可した「有効成分」が一定の濃度で配合されている製品
P.29
化粧品
医薬部外品よりもさらに効き目が穏やかで、「肌を健やかに保つ」という目的でつくられた製品
P.29

4.肌の構造・機能

皮膚の構造は、大きく、3つに分かれます.
(正確には、「皮膚」は表皮と真皮を指すようです.)

表皮(肌表面にあたる部分)
真皮
皮下組織

表皮の厚さは、平均0.2ミリであり、それが4つの層で構成されています.

角質層(角層)|平均厚さ0.01~0.03ミリ
顆粒層
有棘層
基底層

この角質について以下のような記載がありました.

この角質層は、表皮の第4層目にあたる基底層が絶えず分裂を繰り返すことで押し上げられた”死んだ細胞”から作られています。
P.19

肌の役割を以下のように定義していますが、本書では、絶えず「肌の最大の役割は、からだを守ること」というのが強調されています.

①水分の喪失や侵入を防ぐ、②体温を調節する、③微生物や物理化学的な刺激から生体を守る、④感覚器としての役割を果たす
P.17

また、角質層の性質についても以下のような記載があり、驚きました.肌の大切さを感じます.

角質層の厚さは平均0.02ミリしかありませんが、健全であれば同じ厚さのプラスチック膜と同じくらい、水分を通しにくい性質があります。
P.17

5.老化や肌荒れの原因

著者いわく、日常的に乾燥肌や肌荒れに悩む人の多くは、「洗いすぎ」が原因です.

また、肌への刺激(接触や摩擦など)は、メラニン=シミ等の発生を促すそうです.

加えて、肌の老化は、ストレスの他、紫外線による影響で引き起こされることがわかっているそうです.

光老化
加齢による「自然老化」とは違うもので、紫外線を長年浴びつづけることによって引き起こされる肌の老化のこと。
P.38

6.危惧すべき悪循環

本書をもとに整理した、スキンケアを頑張っているようにみえて、悪循環になっている例を記載します.

洗いすぎる
→角質層の機能が崩れて肌表面の自然な皮脂がなくなる(=バリア機能の低下)
→乾燥肌
→化粧品を使って肌に蓋をする
→皮脂の分泌が強まる/化粧品の成分に反応しメラニンが集まる=シミ
→部分的オイリー肌
→(はじめにもどる)

筆者は、肌の機能を健全に保つことの重要性を説いています.

7.シンプルケア|生体機能を活かすスキンケア

本書を読んでみて、参考にしたいと思ったことを以下にまとめてみました.

洗浄は週1~2回で十分、普段はお湯で洗顔
刺激を少なくするために皮脂に近い成分の美容液かクリームを1つだけ使う
石鹸は刺激が少なく、皮膚に問題のある人にもお勧め(弱アルカリ性で中和されて成分が残ることが少ない.肌は中和されてもすぐに弱酸性にもどる)
紫外線対策は、2~3時間ごとに塗りなおすなど、毎日徹底することが効果的
”無添加”は何かの成分が”無添加”なだけ
防腐剤のパラベンは安全性の高い
セラミドは長期的にみると効果が期待できる可能性がある
化粧品でできることは、あくまで予防のみ、医療を頼る
日焼け止めSPF15以上で、紫外線の防御率は90%以上ある

8.さいごに

素直に、広告のもつ力の強さを感じました!

以上です.ご覧いただきありがとうございました!

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