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#編集 #ライター 記事まとめ

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編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
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2021年12月の記事一覧

あっちもそっちもなく生きる

最近とくに心に響いたのは、あるインタビューでお会いした方から聞いた話だった。 なにかをつくる人になりたくて、でもその「なにか」がわからない。 好きなこと、好きなものはいろいろあるけれど、自分が一生やっていけることはどれなのか……悶々と悩んだ日々のことを語ってくれた。 結局その人はある大きな試練によって「なにか」を見つけ、その道の作家となり、だからわたしは取材を通じてお話を聞くことができたのだが、模索の時期を振り返りながら「わたしは『あっち側の人』になりたかった」と語ったの

バンクーバーの書店13店鋪のインタビュー記事を、地元のデザイナーと1冊の本にしてみた【英訳付き】

With the help of a local designer, I combined interview articles about thirteen independent bookstores in Vancouver into a book. 昨年の冬、カナダが誇るスキーリゾート地・ウィスラーに行った時、ふと入ったPatagoniaでレジ横に置いてあった雑誌に目が止まった。『MOUNTAIN LIFE』という名前で、店員さんに値段をたずねると「無料だよ」と。「マ

ローカルな食の力で、暮らしは底抜けに楽しくできる。「食の本」から「食の体験」の世界へ飛び込んでみた。

「ふるさと食体験の準備室」インタビュー、第11回目は石川日向咲さんです。 前職の出版業界での仕事から、思い切って食の世界へ転職を決めたという石川さん。そんな石川さんの転職ストーリーと、ローカルな食への想いを伺ってみました。 20代最後の転職で、諦められなかったのは「食」だったーー 石川さんは、2021年8月にキッチハイクに入社されたのですよね。 はい。入社して4ヶ月ほどになります。前職は業界も違い、出版社の営業として本屋さんを回る日々でした。新卒から約6年間、本のある場所

編集者とは、大好きな人の力になれる最高の職業である

2021年の3月にライツ社から出版された『マイノリティデザイン 弱さを生かせる社会をつくろう』が、いまもっとも読まれるべきビジネス書を決める「読者が選ぶビジネス書グランプリ2022」にノミネートされました。 この賞は、一般読者の投票で決まるものです。『マイノリティデザイン』にかけた編集者と著者の10年の歴史を下記に記しますので、共感いただける方は応援いただけると幸いです。よろしくお願いいたします。 著者の澤田智洋さんは、大手広告会社に勤めるコピーライターでありながら既存の

cakeにて、2021年下半期、もっとも読まれた記事【BEST 30】に選ばれました!

Webメディアcakesにて。 2021年下半期、もっとも読まれた記事【BEST 30】に選ばれました! ローカル×ローカル第9話が・・・10位!!! 今なら無料で読めますー いろんな角度で、ローカルあるあるを描いたつもりだけど、この話が一番反響あったとは。 9話の中で、地元の若者が話す言葉です。 思わず、ドキっとしてしまうこの言葉ですが、僕もなんかやろうとするとき、自分が本気でやれなそうなら・・・最初からやならいほうがいいなと思って、何かをやるときの判断基準にし

【無料】 『取材・執筆・推敲』ガイダンス

ガイダンス ライターとはなにかライターは「書く人」なのか ライターとはなにか。 なにを書く人のことを、ライターと呼ぶのか。 ガイダンスのはじまりは、この問いから考えていきたい。 字義どおりに考えるなら、write(書く)に行為者をあらわす接尾辞(-er)をつけたライターは、「書く人」である。しかし、職業としての「書く人」たちを挙げていけば、ほかにも大勢いる。小説家、詩人、エッセイスト、コラムニスト。いずれも等しく「書く人」だ。けれど、彼らをひとまとめにライターと呼ぶこと