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ファジアーノ岡山 記事まとめ

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2023年12月の記事一覧

ファジアーノ岡山の2023シーズンを振り返る

 「J2の頂」という、ファジアーノ岡山というクラブにとっては珍しく、現場に対して具体的かつとても大きな風呂敷をファンやサポーターに掲げてスタートした2023シーズン。結果はご存知の通り、13勝19分10敗の10位。J2リーグの優勝はおろか、J1リーグへの自動昇格争いにも年間を通して絡むことができず、J1昇格プレーオフ圏内の6位を伺うのが精一杯というシーズンになってしまった。  数字として上手く行ったとは到底言えない2023シーズンだったわけであるが、果たして木山監督を先頭に

2024ファジアーノ岡山にフォーカス1 Part⑥「週刊ファジ(~12/30)」

1、IN選手とOUT選手(情報整理) 2、分布整理(フォーメンション図)  残すは、報道のあったGKとFWのみといった感じでしょうか。去就が発表がない選手の動向も気になる所ですね。  こうして選手を並べてみてみると全体的に層がより厚くなっていて、特に中盤は色々な選択肢があるように感じますね。  最終的には、前線の選手の動向によって、2024シーズンのメインとなりそうなフォーメーションがよりイメージできそうです。  2024シーズンは、色々な選択肢がありそうで、多彩

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【頂を目指した戦士】『覚悟を胸に貫いたフォア・ザ・チームの精神』~末吉塁~

夏に千葉からやってきたサイドプレーヤーは、高性能エンジンを積んでいた。排気量も燃費も桁違い。爆発的なスピードは試合終了まで落ちることなく、何度も相手を置き去りにする。F1カーと電気自動車を足して2で割ったような、究極のハイブリッドだ。 ファジサポの心を一瞬で鷲掴みにしてみせた高性能エンジンの原動力。それは覚悟だと思う。 今季、末吉塁は黄色のユニフォームを着て、開幕から4試合連続で先発している。[3-5-2]の右ウイングバック(以下:WB)のポジションで、持ち味のスピードと

2024ファジアーノ岡山にフォーカス1 Part⑤「週間ファジ(~12/24)」

1、IN選手とOUT選手(情報整理) 2、分布整理(フォーメンション図)  ようやくチームの全容が見えそうになってきたという印象です。まだ一部の主軸選手の去就が発表がされていませんが、継続性もアップデートや大胆な変革でも戦えるメンバーが揃いつつあると感じます。  選手分布に関しては、バランスを考慮した上で、実績や印象などを考慮して、選手の順番にも踏み込んだ整理図にしましたが、ポジションの人数を意識して、ポジションを選択した選手もいますので、上記の図通りでの起用が、ベス

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ファジアーノ岡山クロニクル3「共に歩んだ歴史的な一歩~夢の舞台へ~」JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023 プレーオフ vs京都サンガF.C.U-18

1、今回の編年史は?  今回のクロニクルでは、2週間前に、ファジアーノ岡山U-18が挑戦した「JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023 プレーオフ」の挑戦の記録を、写真をメインで、振り返ります。  クラブとしてアカデミーの選手が、歴史的な一歩を歩んだ試合を生観戦できた感動を皆さんに少しでも届けて、共有したいという気持ちと、私が感じたこの試合を1つの挑戦の記録として、クロニクルとして残したいという想いから作成しました。  アディショナルタイムでは、観光の様子も紹介

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2024 新たなるスター誕生の予感?

2023シーズンも無事終了し、ファジアーノ岡山の15回目のJ2での戦いも幕を下ろしました。 せっかくのオフシーズンなので、ファジアーノ岡山の歴代得点ランキングをまとめてみました。 簡単に振り返っていきたいと思います。 ※2009年の西野選手のシュート数・PKに関するデータのみ見つけることができませんでした…。 まず2012シーズンの川又堅碁選手。 アルビレックス新潟より期限付き移籍をしてきた22歳の若きストライカーは、その才能を遺憾なく発揮し、ファジアーノ岡山史上初の2桁

【ファジサポ日誌】86.クリスマスプレゼントは最後のピース?~ファジアーノ岡山補強状況まとめ~

※カバーピクチャーはnote使用可能画材よりendou2911様のお写真を使用いたしました。endou2911様ありがとうございました。 ファジサポ、有友修治さん(@Aritomo_Fagiaka)が企画する#ファジ2023アドベントカレンダー 用の記事として、ここまでの補強状況のまとめと2024シーズンの簡単な展望をしてみたいと思います。 明日12/24に合わせていわゆる「クリスマス更新」など、主力選手の状況が確定する頃とよみ、当初からこの頃の記事アップを予定していまし

2024ファジアーノ岡山にフォーカス1 Part 4「週間ファジ(~12/20)」

1、IN選手とOUT選手(情報整理) 2、分布整理(フォーメンション図)  中盤に関しては、藤田 息吹 選手も加わったことで、全貌がうっすらですが見えて来たという印象です。ダブルボランチも視野に入って来てますが、週間ファジでは、2023シーズンの布陣をベースに進めたいと思っています。想定される布陣に関しては、記事にするとすれば、別の形で記事にすることになると思います。  また、齋藤 惠太 選手の秋田からの完全移籍加入と、阿部 海大 選手の秋田から期限付き移籍からの復帰

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2024ファジアーノ岡山にフォーカス1 Part 3「週間ファジ(~12/17)」

1、IN選手とOUT選手(情報整理) 2、分布整理(フォーメンション図)  今週は、前回で予想した通り、とても動きがあった週でした。そして、来季に向けてぐっとイメージできた週になったのではないでしょうか。しかしながら、まだまだ去就の分からない選手も多く、安心できない、気が抜けないストーブリーグであることに変わりありません。  ただ、中盤の中央に関しては陣容が見えてきましたし、外国籍選手に関しても大きな動きや発表が待ってそうだなと感じているところではあります。チームとし

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オフシーズン、戦術眼を磨きませんか?

慣れ親しんだ選手の退団の知らせ 新加入選手の加入の知らせ 寂しさとワクワクが混在しているような今日この頃 いかがおすごしですか? クラブが2024シーズンに向けて動き出しているなら、 サポーターも2024シーズンに向けて動き出したいところです。 いちサポーターが開幕に向けて何をするというのか? まずは、年間パスを購入してください。(お財布の事情が許せば) サポーターにとって年間パス購入は、少なくとも1年間はクラブを応援し続けますという意思表示に他なりません。 次になに

年間パスの購入は、サポーターの意思表示だ!

上の写真。岡山駅前にある桃太郎の銅像。 鬼ヶ島(瀬戸内海)の方角を見ているのだそう。 桃太郎の肩の上にいるのは、キジ。 キジは岡山県の県鳥で、ファジアーノはイタリア語でキジを意味します このキジは、きっとJ1の方角をみているのだろう。 着実に力をつけ、次にJ2卒業するのは岡山だと言われてからもう何年たったでしょう。 昇格まであと1勝に迫ったシーズンもありました。 なかなかJ1への扉をこじ開けられずに、もがいでいます。 今年こそは! 挑戦し続け、来シーズンはついにJ2リー

【頂を目指した戦士】『全てを懸けた20分』~井川空~

全てを懸けた20分だった。 北海道コンサドーレ札幌から期限付き移籍で加入した井川空への期待感は大きかった。 なぜなら、大型ボランチはロマンの塊だから。中盤の底にどっしりと構え、サイズを生かした独力でのボール奪取力は貴重で、マイボールにすることを容易にし、その時間を長くする。屈強な体で競り合いに勝ち、相手からボールを刈り取り、ルーズボールを回収する。ボールを奪う作業に人数を掛ける必要がなければ、前線に厚みをもたらすなど、他の部分に人数を割けられる。1人で奪う以上に、効率的な

ヨルディバイス選手がいることを羨ましく思っていた話。

ファジアーノ岡山のヨルディバイス選手。 2023年11月1日。 契約満了に伴い、2024年の契約を更新しないことが発表されました。 このリリースがあってから、バイス選手のことをどこかで書きたいな、と思っていたんですがジュビロ磐田の昇格争いが佳境に入っていたので、やや間が空いてしまいました。 noteでジュビロ磐田以外の選手を書くことは殆どないのですが、どこかでバイス選手の事は書いておきたいと思ってました。 なぜか。 ジュビロの過去の対戦で、痛い目に合っている選手の一

【頂を目指した戦士】『躍動感ある攻撃に不可欠な姿勢』~田中雄大~

得点を意識したプレー選択が、チームに躍動感をもたらす。ケガで不在だった2カ月があったからこそ、ゴール前の崩しにおいて、田中雄大が放つ存在感の大きさに気付かされた。 2023シーズン、ファジアーノ岡山の課題はゴール前の崩しだった。自陣からパスをつなぎ、ボールを前進させる。ビルドアップが向上し、主体性をもってバイタルエリアに進入する回数は増加した。しかし、その先に苦戦する。バイタルエリアを固めた相手を、いかに崩すか。スペースがない状況を、いかにこじ開けるか。その際に効果的なのは