月光、幻想、死、狂気――ドイツでロマン派博物館を巡った
単身欧州出張の帰国日、朝から夕方までの時間フランクフルトの街を駆け抜けて観光してきた。
かねてから行きたいと思っていたDeutsches Romantik Museum(ロマン主義をコンセプトにした博物館は世界でここだけ)での体験を旅情と共に書き残しておこうと思う。
ゲーテ『若きヴェルテルの悩み』(1774年)における「愛」、フィヒテの「哲学」、ホフマンの『牡猫ムルの人生観』『砂男』における「自由」、グリム兄弟の「ナショナリズム」。
夢、霧の谷、暗い森、廃墟、自然、神話、そ