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経済 記事まとめ

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2023年2月の記事一覧

行動経済学のナッジ理論

2月に入りだんだんと花粉が気になり始めたグッチ氏です。 今年は例年より多く飛散するそうなので、これからしっかりと対策をして行かねばと思いつつ、まずは体調を整えて睡眠を十分に取ろうと思います。 行動経済学とは今回は行動経済学のナッジ理論についてご紹介しようと思います。 様々な行動経済学が提唱されていますが、今回は行動経済学に応用することで、望ましい行動をとれるよう後押ししアプローチする部分について考えてみようと思います。 ナッジと聞くと「難しそう」と馴染みがなく聞き慣れない

アメリカ経済の先行きに警戒が必要

FRBの金融引き締め強化と長期化を懸念PMIは事前予想を上回るサプライズ  2月21日に発表された2月のPMI速報値は、サービス業と総合指数が50を超え、製造業も50には達しなかったものの、全て、事前予想を上回る結果となった。基本的には、景況感が好転していることを示唆し、アメリカ経済が、金融引き締めにも関わらず、好調を維持していることが浮き彫りとなった。  とりわけ、サービス業PMIにおいては、好不況の分かれ目となる50を上回る結果となっており、サービス業の労働市場が逼迫し

あなたは、現実を理解し将来に備えてますか 〜最新の日銀生活意識調査より〜

日銀の生活意識調査の2023年1月11日最新版です。 何故、日本の大手メディアはこの結果を無視するのか不思議です。 https://www.boj.or.jp/research/o_survey/data/ishiki2301.pdf この調査結果↑について、私にのまえの経営コンサルタントとして、それぞれのデータを簡単に分析してみます。 読者の方も、この「生活意識に関する」アンケートについて自分なりに分析・判断してみると、これからのビジネスや投資に役立つヒントがあるか

まだコロナ禍にある日本のGDP~実質所得環境も痛んだまま~

企業の慎重姿勢を映す在庫取り崩し 2月14日、内閣府から公表された2022年10-12月期の実質GDP成長率(1次速報)は前期比年率+0.6%(前期比+0.2%)と、市場予想の中心(前期比年率+1.8%、以下特に明記しない限り前期比年率とする)を大きく下回りました。2四半期ぶりのプラス成長ですがが、前期(7~9月期)が▲1.2%だったので、その分は取り返せていないことになります。10月と言えば、水際対策の大幅緩和や全国旅行支援などが着手されたタイミングであり、ヘッドライン上の

想像力を働かせる重要性(『インベスターZ』第60話)

三田紀房による投資マンガ『インベスターZ』の連載を題材に、経済アナリストの森永康平氏(@KoheiMorinaga)が、投資・経済・お金についての理解を深めるコラム・Q&Aを連載する「お金の偏差値を上げるマガジン」 。(毎週火曜更新) 今週の『インベスターZ』第60話では、ユーグレナ社へのヒアリングの帰り道で、ばったりと月浜の母親に会う、財前と月浜。「投資部」の活動は、口外厳禁のため、悟られないように、親子の会話から少し距離をとる財前。 森永氏による解説コラムでは、この財

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「緊縮」に転換している日銀 〜黒田総裁の、金融「緩和」を続けると言うウソ〜

2023年2月1日現在、国債金利は0.488%です。 国債売買は大きく、日々の証券取引市場の60%を占める。 その売りに出た10年国債を、日銀は利回りが0.5%になる指値でほぼ全てを買い取っています。 国債は満期日に、政府が額面の100%返済する債権です。 このため、債券市場には、銀行が買う10年債がない。 日銀は、2022年6月から、満期が来た国の、借り換え債を買っていないのです。 日本国債の平均満期は約8年ですから、満期の返済(74兆円)を受けとるだけなら、8