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okumici
2018年10月26日 21:20
土曜の朝、顔を洗っているときからすでに違和感を感じていた。チロが悲しく鳴いているのだ。それはかつてのような、自分にもごはんを食べさせてくれと訴えるものではない。けれど、同じくらい悲痛な声だ。くう〜ん、くう〜ん。 ぼくが外に出ても、チロは喜びのダンスを踊らなかった。肢がないのだ。前肢があるはずのところに前肢がない。後ろ肢があるはずのところに後ろ肢がない。四本の肢が四本とも、あるはずのところにない