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#40 自分の思考回路を修正する

2021.7.29の日記

サインバルタ増量10日目、トータル20日目。


昨日は日記を書けなかった。それはカフェに行かなかったからだ。
たったそれだけの理由で日記が書けなくなる。
自分の意思はとてつもなく弱い。
情けない。
惨めだ。
どんどん自分にとって不幸な言葉が出てくる。

自分のやりたいことって、
たったそれだけのことで出来なくなるようなものなんだろうか。

そんなんだったら、尚更自分の人生なんてどうでもよくなる。
どうすればいいんだ。
とりあえず考えるのを辞めたい。
もう何も考えたくない。

でも、今日記を書けている。
それだけでよしとしたい。それ以上は考えない。


 今日は先生と面談した。


面談内容は「調子どう?」そんな感じの内容だった。
後は、今後の事。
業務を減らして早めに研究に手をかける方針も可能性としてはあるという提案だった。

そのことについては8.4に他の先生と面談を行うことになった。
申し訳ない。
先生たちは忙しいのに、自分の対応をしてくれている。

しかも自分には今のところ給料が発生しているらしい。
何もしていないのに。
申し訳ない。
先生たちにとって自分のフォローが「めんどくさい仕事」だったとしても、
やっぱり先生方には申し訳なく思ってしまう。

早く職場復帰しないといけないという焦りと、
それはまだ出来そうにないという
自分を守る感情が同時に存在している。

何でこんなに申し訳ないと思ってしまうのかについてはちゃんと理由がある。
それはうつ状態になったのは職場のせいではないからだ。

きっと、
もっと、
ずっと前から僕のうつは発症していて
それが爆発して表在化したのがたまたま今の職場だったってだけだ。

自分にとって苦手な仕事に日々追われていたのだって、

自分がもっとうまいことサボれてさえすれば、

職場に迷惑なんてかけなかったはずだ。

だから、
僕のこの申し訳ないという気持ちは何も間違っていない。

僕は僕のこの罪悪感をいとも簡単に正当化出来てしまう。

これは鬱のせいじゃないんだと。
しかし難しいことに、
この思考回路そのものがうつ病の病態の特徴であることも確かだ。

うつ病の症状には微小妄想というのがある。

微小妄想は3つに分けられる。
①自分は精神的ではなく身体的に何か疾患を持っているんじゃないのかと妄想してしまう「心気妄想」
②自分が行っている事が何か罪のある事なのではないかと妄想してしまう「罪業妄想」
③きちんと貯金があるにも関わらず自分は貧乏でお金がないと妄想してしまう「貧困妄想」

この3つ、ほとんど僕にもある。
①に関してはそこまでないが、②と③に関してはそう思ってしまう。妄想とまでは至っていないからはっきりとあるとは言えないが(この「はっきり)の理由については後述する)そんな気がしてしまうのだ。

しかも先程と同様、
自分の中で理論整然とした理由も説明できてしまう。

自分で納得する説明ができてしまう以上、
自分でそれを否定する事ができない。

例え他人が
「そんな事ないよ」「それは妄想に過ぎない」と言ったって、

自分の中にはそう思う理由がちゃんととあるのだ。


だからこれは妄想なんかじゃない、
と思ってしまう。

でもそれ自体が微小妄想の病態だ。

これを解くにはどうすればいいんだろう。
微小妄想はうつ病の主軸ではなくて、
あくまで副産物としての鬱の症状だと考えなければならない。

だから
うつ病の核となる思考回路を
修正しない限り
治ることはないのではないかと思う。

では一体そうやってその核となる思考回路を修正するのか、
それが分からないから困っている。

それが分からないから応急処置としての薬を飲んでいるのだ。

分からないことに対しては、
こうすればいいんじゃないかという方法を発案し、
その方を試して、
修正して、
試行錯誤を繰り返すしかない。

最近ではfMRIを用いた手法でうつ病の脳活動状態の可視化を試みているが、
何をどうすれば、
どれくらいの期間でうつ病か完治するかは明らかになっていない。

そもそも僕自身は、
うつ病は糖尿病などの生活習慣病と同様に、
完治というのはないと思っている。

普段の生活を気遣ってうつ病にならないような
生活スタイル、思考回路を訓練して
習慣化しなければならないと思っている。

どんな人がうつ病になってしまうかなんて分からない。

罹患しやすい人、しにくい人はあると思うが、

全ての人に対してなってしまう可能性があるのがうつ病だと思う。

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