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今日のまーし #90 信頼関係

新しい年度が始まった。

今年はあんまり雨が降らないから、桜が散るタイミングなんかは少し遅かった。
いい春だったなあ。
今は山の方を見れば、山桜や八重桜なんかが綺麗に咲いている。
桜ははかないけど、いろんな種類があるから、そういうのもまた楽しむことができる。
綺麗な景色が長い期間続くし、お天気もいいから、気持ちいい。
そんな春に、ボクが勤めている職場にも新入社員がやってきた。
3人入ってきた。

1人は、ボクの同期で、違う事業所へ行ってきたのだけれど、今年度からボクたちと一緒に働くことができるのだ。「同期さん」という人がボクの職場にはいるけれど、「同期くん」ということになる。
そんな同期くんと一緒に仕事ができるということは、個人的には嬉しいことだった。
あと二人は、新しく入ってきた男女だった。

そのうちの女の子は、奇しくもボクの部署にやってきた。
ボクはあんまり福祉の経験はもちろんのこと、知識もままならない。
その女の子は二十歳そこそこで、短大を卒業しているらしい。

奇跡的にボクは同期に恵まれていて、「同期さん」とは本当に仲良くさせてもらっている。
年は結構離れているけれど、いつも口を聞いたり、どうでもいいことを話できるぐらいにはなった。
最近ではボケとかツッコミなんかもしっかりお互いに入れることができるようになった。
でも、今回はちょっと話が違うように感じる。というのも、その女の子とは二十歳だというのだ。
ボクはちょっとどうすればいいのかわからない。
というのも、そもそもボクは基本的に年下が苦手な生き物だからだ。


ボクは外国人に日本語を教えていたことがあったけれど、やっぱり「教える・教わる」は、「信頼関係」を土台としてできることなんだと身をもって経験した。
そして、そういうことは、いわゆる「ムダ話」からできていくんじゃないか?とボクは思っている。
笑いあったり、時には真剣な話をしたり、毎日のそんな些細なことで、徐々に信頼関係を作っていくのだ。
海外では、たぶんだけど、そういうことは結構簡単にできたりする。
すぐに「ご飯に行こうよ」なんていうノリになるからだ。
「ご飯を食べる」ちょっと古い言い方をすると、「同じ釜の飯を食べる」という言葉の目的の一つは、そういうことなんじゃないかな。


ちょっとぐらい年下であれば、そんなことなんて簡単だった。
実際に、年下の先輩なんかも結構冗談をかましてきてくれるようになった。
でも、さすがに10歳も離れていると、話の話題だとかジェネレーションギャップなんかには特に気を遣う。
いろんなことを話そうとはして、「これは彼女にとって面白くないんじゃないなかなあ」なんて思ってやっぱり口を開くことをやめる。そんなことの繰り返しだ。
そんなことを考えながら、ボクシングでいう確実に当たりそうなジャブをソフトに繰り出してくる。
多分だけど、これは相手にとってかなり違和感を感じているのかもしれない。
相手も、ちょっと気を遣っているのかもしれないし、察しているのかもしれない。
「なんだこの人ジャブしか打ってこないじゃないか」そんなことを考えられては、こっちの作戦も台無しだ。
そう考えると、丁寧すぎるのもなんだか変な感じもする。

「向こうの心の牙城をどう崩そうかなあ」
そんなことを考えれば考えるほど、向こうの牙城が高く、分厚くなってしまうんだろう。

信頼関係を作るって、本当に難しいね。
結局は自分の心次第なんだなと感じる。

今日も読んでくださってありがとうございます。
まあ、覚えることが多すぎて、慣れるのに時間がかかることもまた事実なんですけどね。
結局は「素直になる」ことが、最終的に人間関係をいい感じにしてくれるんだよね。

とにかく、そんなことよりも心の余裕を作ってもらおうっと。

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