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今日のまーし #14 豆料理

コロンビア料理の中の一つに、「フリーホレス」という料理があります。
簡単にいえば、豆を煮てスープにした料理です。
豆料理なだけあって、ご飯と一緒に食べるのが鉄板の食べ方です。
ちょうど日本人でいうカレーの感覚です。残念ながらコロンビでカレーは見つかりません。
でも、この料理、日本人には受け入れられづらい。
この料理の語源「フリーホール」という豆、あずきと同じ色なんです。


この「フリーホレス」はぱっと見、ぜんざいやおしるこに似ています。というか、そのままといってもいい。
だから、「甘い」認識をもった日本人ははじめ、「なんでご飯と一緒に食べるねん!」と一旦心の中で警戒し、食べては「甘くないんかい!」と食欲を失っています。
いわゆるスイーツで食べているものがご飯のおかずとして食べられています。
バナナだっておなじです。バナナを焼いたり、チーズと一緒にホイール焼き、ぺったんこにつぶして揚げたり「バナナ」と一口で言っても食べられかたは様々です。
お米を砂糖牛乳で煮たおかゆみたなスイーツだってあります。
はっきりいって口には合わない。はじめはね。
味噌汁すすって、ご飯食べて育ったんだから仕方ないよね。



こっちの人だってぜんざいとか、おしることか興味本位で食べるけど、結局日本人みたいにおいしいと言って食べ続けることはないだろうし。
それぞれが自国の料理の方がおいしいと思っている。
おいしさはともかく、食べてみて分かることは大きい。
ってこれ、昨日の投稿と一緒の内容だな。
ま、いっか。それだけ強く思ってるってことだし。


「こうした方がうまいんじゃないの?」って日系二世の人なんかは日本人テイストにしたフリーホレスをご馳走してくれたこともあったっけ。
案外コロンビア人にもウケてたなあ。


同じようなものを使うにしても、全く発想のちがうものが出来てしまうのも、おもしろいよね。
生まれ育った環境が違うのに、同じ料理たべててもね。
新しいことを知って更に新しいアイデアだって思い浮かぶことだってあるし。



今日も読んでくださってありがとうございました。
文化は認め合うものだけど、押しつけるものでもないよね。

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