哲学的な思考の備忘録 内股、足の指先、重心

いつも書いているのもたいして結論がないなかで、今回は特に推論が強いんですが、、


東洋人としてやはりブルース・リーというのは憧れなんですが、
最近宇宙最強(笑)と言われるドニー・イェン氏がかっこいいです。

詠春拳を使う「葉門イップマン」という映画があるのですが、
そこで演じられる役イップマンは非常に礼儀をわきまえていて、
正に理想の武術家として描かれています。

と、言うのは前置きで、

映画を見ていると武術を使う時に内股に構えるシーンがあります。
漫画の「バキ」にもサンチンの構えって内股の構えがあります。

内股にするとどうなるのか、と言うことなんですが、
私は武術家でも何でもないですし、格闘技の経験どころか運動下手な方なんですが、(だからこそ興味を持っているのですが)

たぶん一つには内股にすることで、

重心を足のつま先の方に持ってくる

という事が考えられます。

現在、「まっすぐ立て」と言われたとき、重心はかかとに来ます。
靴を履いて歩くという時も、かかとから足を下ろして歩きます。

約10年ほど前にベアフット(裸足)ランニングというのが流行りましたが、
ベアフットは正にかかとではなく、ランニングするときに足の中間から前方で着地するという走り方です。
本来裸足で歩いたり走ったりする民族はかかとから着地しないという体の使い方です。

何かというと、かかとで着地すると、
かかとより上の関節で、膝、股関節などで衝撃を吸収します。

かかとはそもそも関節になる場所ですから、前足で着地すれば、
かかと、膝、股関節と衝撃を吸収する箇所が増え、より着地が楽になります。

わかりやすい例が、
階段を降りるときと、
ジャンプをして着地をするときです。

かかとから降りたら、衝撃がでかすぎて、すぐに衝撃を緩める最初の関節、膝を痛めるでしょう。
自然に前足から着地します。

ですが現在の西洋靴はかかとが厚く造られているため、かかとから着地しても問題ないように造られています。
また靴は、日本のように土を踏むためのものというより、
早くから動物を家畜として使い車輪でもって多くの荷物を運ぶようにと土地を均した西洋の都市のように、
コンクリート、レンガの上を歩くときに衝撃を吸収させるために進化したと思われます。

日本は下駄や雪駄など鼻緒を前の指で挟んで歩く履物のため、
重心を後ろの方やかかとに持ってきてしまうと脱げやすいですし、
若干前のめりで歩いたほうが良く、
また雪駄などはかかとをはみ出して履くのが粋などと言われるように、
前足で着地していたと思われます。


武術の話に戻りますが、
詳しくはありませんがボクサーなんかもつま先立ちで戦っているように思います。

つま先、前足の方に重心を置くことで、
攻撃を受けるときも耐える足の関節が増えることで、
衝撃が吸収されやすくなるのではないでしょうか。

かかとを中心に動作を考えると、
どうしても距離が短くなりますし、直線的な強度はありそうですが、
本来の人間の構造から考えると、かかとからではなく前足を自由に使えて初めて本来の力が発揮できるような気がします。

四つ足動物ですが、犬や馬のかかとは結構後ろに来ているので、
本来地面につかない様になっています。
人間は2足歩行で、立つ、歩くというのが基本動作になりますが、
バランスをとることを考えると、
かかとでまっすぐ一本で立つより、
L字の状態を考えると、
L字の左側で重心を取ると後ろに倒れやすいですが、
重心を少し前側に持ってきた方がバランスが取れるように思います。


現在は椅子に座る動作のが多いように思い、
また地面も基本的にコンクリートでかかとのしっかりした靴を履きます。

そのため、急にベアフットをやると怪我をするため、
徐々に前足で着地する練習をしないといけません。

靴を履いていれば足の指なんかほとんど使いませんし、
無駄というか、あまり意味の無いように感じます。

ですが、何らかの意味があって、かかとから先の足、指がそろっていることを考えると、
普段あまり使わないかかとより前に重心を持ってきたり、鍛えたりすることで、

今までと違う体の使い方に気づくのかもしれません。

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