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小さな世界(マクロの観点から考える) #7

こんにちは。今日もお疲れ様です。

以前の記事で自分の具体的なやりたいこととして、

①中小企業や個人に対し、実態の現状をわかりやすく伝える

②中小企業や個人に対し、小さな世界(=永続性)を一緒に考える

ということを書きました。

今回はその小さな世界(成長重視ではなく、安定重視)について、なぜそのように考えるのかを書いていきたいと思います。

ざっくりというと、資本主義の限界の兆しがあること、情報化社会の発達、
少子高齢化等々のことを考えると、売上重視、成長重視では限界がある、長期的に視て上手くいかないと思うからです。

理由①製品革新の頭打ち
 資本主義では、競争が成長の源泉なので、新しい製品を常に生み出し続けることになります。ただし現在では、新しい製品と言っても少し機能がよくなるだけで、付加価値が生まれづらくなっているのではないでしょうか。
以前は家電製品や自動車はどんどん進化して、目まぐるしく進化しました。その結果、今では製品の進化も頭打ちになり、新商品は良くなっていると宣伝してはいるものの、よくよく考えると大して変わっていないものが多いと感じます。
 そのような新しい付加価値を生み出すことが難しい状況で、売上重視、成長重視だと、単価を上げることができないので、これまで以上に量を売れ→価格競争で薄利多売の方向性となります。これで従業員のインセンティブやモチベーションが下がり、メンタルも疲弊していきます。
事実、日本の中心産業である製造業も、以前より新製品の開発スピードは進んでおらず、既存製品が多いのですが、その下請け業者はどこも価格競争で仕事の取り合いとなっています。

理由②情報化社会の発達
 現在情報化社会の発達により、欲しい情報はすぐに手に入ります。以前は違いましたが、現在は物を買わなくても幸福感や満足感をすぐに得ることができます。若者の自動車離れや家を買わない人が増えているのもこれが大きく影響していると考えています。そのような中で、単に売上を伸ばせとだけ言うのは、何も考えていないことと同じだと思います。

理由③少子高齢化
 これからどんどん人がいなくなるのは明白です。それこそ中小企業には人は集まりません。それでも売上重視、成長重視のままでいると、せっかく今働いている従業員のメンタルが疲弊していきます。その人の負担がどんどん大きくなり、会社が改善してくれる兆しがないと辞めていきます。

これらの理由から、売上や規模拡大重視の考えは、将来的に長い目で見て続けていくのは難しいと思っています。そうではなく、一定の売り上げを確保し、安定的に長く経営する(=小さな世界)という考えが根本にあります。

人の考え方はそれぞれであるとはわかっているので、上記のような考えに共感できる方に対し、財務面でのコンサルタントを行っていきたいと思います。

よんさん


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