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イヌさんをディスるわけではないですが、その1

権力のイヌなんて言葉があるじゃないですか。警察のイヌなんてことも言いますよ。ここでいうイヌは、しもべ、召使いといったほどの意味でしょうか。侮蔑的な感情もまじっていて、印象はかなり悪いですよね。人間に服従し手先として生きる。実はこれね、数万年前からなんだって。

今回はそんなお話です。

最初に断っておきますが、イヌさんに恨みはないですよ。同じペット仲間として共存共栄できればいいなあ、と考えております。いえいえ、リードには悪意がこもっている。あれ、気づかれちゃいました? 

「イヌ」の働きをしたとまでは言いませんが・・・

いや言ってしまってますが、ホモサピエンスが地上を制覇するのを傍らで手伝ってきた、イヌなしでは勢力を拡大できなかったという研究があります。アメリカの人類学者パット・シップマンさんが打ち出しました。学会の主流というわけではないんだけれど、興味深い話ですよね。

ご承知かそうでないか。猫の仲間にライオンじゃ、トラじゃといるように、「ヒト」というのも一種類ではなかったんです。ホモ・エレクトス、ホモ・フローレシエンシスなどなど、現生人類ホモ・サピエンスの登場以前にさまざまな人類がいました。

多様だったホモ属

ホモ属は直線的に発展してきたのではないのです。ホモ・サピエンスは、競争に勝ち抜いてようやく今の地位があるのです。猫にたとえれば、ライオンやトラを打ち倒して、世界をイエネコだけにしてしまったようなものです。猫に対するライオンやトラのような人類が、いまだに存在していた可能性だってあったんです。

現生人類にとっての最後のライバルはネアンデルタール人でした。人類最後の闘いに、いかにしてホモ・サピエンスは勝利したのか。イヌとの関係は。

次回、明らかにします。





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