壊

いつかの朝
それは悲劇的な朝だった。
イヤホンが壊れていたのだ。

人生に悲劇的なことは幾つもある。
これが一般的に
悲劇的ではなかったとしても
かまわない。
そこはそれほど重要ではない。
たとえ大袈裟であったとしても
自分にとって
収拾ができないほどの
悲しいできごとなら
悲劇的としていいだろう。

片方だけが鳴り響き
アンバランス極まりなく
気がふれそうになるのを
抑えながら
何度も聴きなおし確認をした。

感情に収まりをつけること、
悲劇的な
事実を受け入れることは
寸前までジタバタするもの。

…下書きは ここまで。

その後
家電量販店に行き
イヤホンを購入。

イヤホンが壊れるのは
テレビが壊れるよりも
キツイかもしれない…

何てことのない記事だから
どうしようかと思い
しばらく【下書き】に放置。
ちょこちょこと読み返しては
投稿か削除を悩み…

いいお題に辿りつき
何とか公開に至りました。
(熟成度は低め💦)

#熟成下書き