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宇都宮旅行の思い出

今日、6月15日は栃木県民の日ということで…。

今から5年前の春「栃木県 宇都宮市」へ初めて訪れた時のことを記録しておこう。
正確に言えば日光東照宮や華厳の滝へ行った際に、途中下車して宇都宮駅で餃子を食べたことはあったが、この時は駅から出ていないのでノーカウントにしてほしい。
NHK「ブラタモリ」で宇都宮市が特集されていたこともあり、青春18きっぷを利用して横浜から日帰りで旅行してみた。

JR 宇都宮駅

横浜から見ると、北関東は遠い地の果てなんて失礼なことを思っていた。しかし、横浜駅から上野東京ラインに乗れば、終点「宇都宮駅」へは乗り換えなしで行けるので意外と楽チン!新幹線じゃなくても2時間ほどで到着する。
駅に着くとまずは大谷石で造られた「餃子像」へごあいさつ。僕にとってはこの像こそ宇都宮のイメージの全てだった。


宇都宮餃子 来らっせ

到着した頃には昼近くだったので、まずはランチで腹ごしらえをするため、街の中心にある「来らっせ」へ向かった。
MEGAドン・キホーテの地下にあるのだが、ここは様々ある宇都宮餃子の名店の餃子を一度に楽しめるという夢のようなお店。この日は、白飯も頼まず真っ直ぐに宇都宮餃子と向き合い堪能した。


宇都宮二荒山神社

「来らっせ」から歩いてすぐ、下野国の一宮「宇都宮二荒山神社」の大きな鳥居と長い階段が出迎えてくれた。
ブラタモリではここで「一宮がなまって宇都宮になった(諸説あり)」というそんなバカな!と思う解説があり、とても印象に残っていた。
長い階段を登って本殿で参拝して御朱印を書いてもらうのを待っている間に境内をブラブラ。壁に飾られた白黒写真を眺めると、そこには森昌子さんのデビュー当時の姿が。栃木出身の森さんが「せんせい」のヒット祈願のため訪れたそうだ。


大谷資料館

市街地からバスに乗って30分ほど「大谷資料館」へ向かった。
大谷というエリアでは「大谷石」という石材が採れ、地元ではもちろん東京など都市でも建材として蔵や塀、かつての帝国ホテルや国立競技場などにも使われていたそうだ。
この資料館は、かつての採掘場で中に入ると陽の光も無く、ひんやりした洞窟や古代の神殿のような幻想的な雰囲気が楽しめた。奥に進むと高い天井と広がった空間に出るのだが、これこそ大谷石をくり抜いた跡。壁を眺めると工具や機械によって削られた痕跡としてしっかりと残されている。
これまで見たことがない非日常な光景は、はるばるここまで来て良かったなーと思えるほど感動した。

周辺には歴史ある大谷寺や、大谷石で造られた巨大な平和観音、天狗が投げて乗せたというオオタニサーンもビックリな奇岩などの見どころや、大谷石を加工した土産屋、オシャレなカフェなどもあった。


カトリック松が峰教会

大谷資料館から市街地へ戻り、向かったのが「カトリック松が峰教会」
まるでドラクエに出てきそうな立派な石造りの建物と、ほのかな灯りが素敵な教会。見学した時には教会内でコーラスの練習が行われていたが、大谷石のゴツゴツとした壁面が反響を抑えて良い空間を生み出しているそうだ。
ここで一旦ぼうけんのしょへセーブして休みたいところだが、まだまだ宇都宮の旅は終わらない。


宇都宮城址公園

「宇都宮城址公園」に着いた頃にはもう真っ暗。
城よりも街の方が高い土地にあったことから、城下町ではなく「城上町」なんてブラタモリでは解説されていた。現在はそれっぽく櫓や土塁、堀や塀がぐるりと囲んではいるが、当時とは門の位置も違っているのは残念に感じた。
今では餃子イベントなどが行われ賑わっているようだが、この日はほとんど人がおらず、少し怖さも感じた。


再び「来らっせ」

「餃子通り」で餃子を食べて…と思っていたら、どの店も大行列。結局旅の最後にも「来らっせ」へ立ち寄り、常設の「宇都宮みんみん」の水餃子、揚げ餃子、焼き餃子をハイボールと共に食べて大満足!
餃子に始まり餃子で終わる。あぁ、なんて宇都宮らしい旅行だったんだろう。


昼から夜までの半日だが、観光にグルメに充分楽しんだ。いつも旅行でそうなのだが、これが最初で最後かも…という気持ちで全力、悔いが無いよう巡っている。そういうこともあり、もしかしたら宇都宮へはもう来ることは無いかもしれないなぁ…と揺れる電車の中でぼんやりと思い出に浸っていた。

ありがとう宇都宮、そして横浜へと帰った。

宇都宮 その後…

しかし、運命とは不思議なものだ。
それから2ヶ月後。出会った彼女がまさかの宇都宮市出身。この旅行での思い出話で盛り上がり、コロコロと転がるように付き合い結婚。今では年に何度も宇都宮へお邪魔させてもらっている。

半日旅行で分かったつもりになっていたが、宇都宮タワーや駅東公園、美術館にろまんちっく村などの観光地や、新しく開業した路面電車のライトレール。オシャレなカフェやいちごスイーツなど、まだまだ魅力に溢れていることに気づいた。
「住めば愉快だ 宇都宮」のキャッチフレーズのとおり、こんなに愉快な街なら住んでみても良いかも…とさえ思うほど、少しずつ好きになっている。


宇都宮なんてもう来ることは無いだろうなんて
失礼なこと言って「ごめんね ごめんねーっ!!」

謝罪と共に、これからの宇都宮市の発展を願いつつ、栃木県出身のU字工事の持ちネタで、この思い出話を締めさせてもらう。

オマケ


「有吉弘行 SUNDAY NIGHT DREAMER」をいつもFM栃木(RADIO BERRY)で聴いているので、見かけた時は思わず「あがる〜」なんて感動してしまった。
今では「U字工事のSORRY SORRY」も楽しく拝聴しているので、いつかスタジオを観覧しに行きたいなぁ…。




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