"人事を尽くして天命を待つ"の「天命」とは何か?
幕末の名著「言志四録」に学ぶ
東洋の生き方学 No.4
言志録 第四条
『人事を尽くして天命を待つ』
やることはやった。
あとは心穏やかに祈るだけ。
尊敬する師匠から
"人事を尽くして天命を待つ"
にある『天命』とは、
"人事を尽くすことなんだ"
と教えていただいたことがあります。
だから、人間はどこまでいっても
やって、やって、やることのみに尽きるのだということです。
心に焦りを感じたら、
「まだ自分にできることはないか?」
と、自分に聞いてみてください。
そうすればきっと、
今やること、やれることが浮かび上がってきます。
そして、それも全てやり尽くしたとき、
私たちに残された"やれること"とは、
祈るように、心が穏やかに待つことなのでしょう。
言志録 佐藤一斎著 第四条 引用
【原文】
天道は漸を以て運り、人事は漸を以て変ず。必至の勢は、之を郤け遠ざからしむる能わず、又、之を促して速かならしむる能わず。
【訳文】
天然自然の道はゆるやかに運り、人間の世界の現象もこのようにゆるやかに移り変わる。ここには"必至の勢い"があり、逆らう事もできないし、逆に勢いづけることができない。すべてはこの"勢い"の中にある。
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