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1:1のバランスについて クアラルンプール,マレーシア

6月、マレーシアに行った。

シンガポールで熱中症になって頭痛にうなされるまま、マレーシアに着いたと思ったらホテルが見つからない。

そして、偶然にも同じくホテルが見つからない外国人とホテル探しが始まる。
現地の人と協力しながら、やっとの思いでホテルに着いた頃にはおそらく相当な熱があった。

体温計もないし、熱がどれくらいあったかも分からないけど。

体は震えているのに、体はすごく暑い。
クーラーをどっちに調節したら良いか分からないし、頭が痛すぎて寝れないし、地獄のような一夜をなんとか耐えた。

翌朝、起きてクアラルンプールに向かう。
熱は下がったようだが、風邪気味で今度は喉が痛くなってきた。

体は絶不調のまま始まったクアラルンプール観光だったが、2泊目のホテルからの景色を見たら苦しさも吹き飛んだ。



クアラルンプールを象徴するのが、正面に見えるペトロナスツインタワー。

ホテルのプールからの景色

ホテルの51階にあるプールから見えるペトロナスタワーとオレンジ色の空は、一生忘れない景色になったと思う。

正直、こんな画像のような景色じゃない。本物はもっとすごかった。



対になってそびえ立つペトロナスツインタワー。
色も形も完璧で、且つ2つが等しく並んでいることが美しすぎる。

このクアラルンプールの地に1:1で整列するタワーは、紛れもなくバランスが取れていると言えるだろう。


僕は何かを見るとき、等しい姿であるものに対してきれいと感じる。
それは必ずしもこのペトロナスツインタワーのように1:1の2対じゃなくても、3:3:3とか5:5:5:5とか1000:1000:1000:1000:1000とか、等しくあれば整っているものだと認識する。

でも、それは必ずしもバランスを取れていると言えるのか。


大学生になって、サークルやバイトをしたり、旅行に行ったり。
3年生になってからは、インターンをしたり就活をしたりしてきた。

同じように多くの大学生は授業だけじゃなくて、いろんなことをしている。

それは大人になっても同じで、仕事をするだけじゃなくて、家事もしたり趣味にも取り組んだり、きっといろんなことをすると思う。

しかも、大学生レベルじゃなくて、もっと人生を左右するような転職とか結婚とか出産とか、人生の転機になるような瞬間がたくさんあると思う。

その中で、バランスを意識するときが来ると思う。
でも最近思うのは、自分の生活の中で何かが等しくあることが、必ずしもバランスが取れているとは言えないのではないかと。


僕らが持つ割合が10だとする。

今まで考えていたバランスは半々だと思っていたけど、
本当は5:5じゃなくて、10:0でも良いかもしれない。
でも10:0にしてみて病んでしまったら、10:0ではなかったかもしれない。
もしかしたら、8:2かもしれない。
8にしてみて充実を感じたら、それが自分にとってのバランスが取れている状態なのかもしれない。
でもずっと続けていたら、きつく感じるようになるかもしれない。
何か周りに変化があって、8:2じゃ持たないかもしれない。
じゃあ5:5に戻してみたとき、うまく回り出すかもしれない。
5:5をずっと続けていたら、もういいやってなるかもしれない。
思い切って0:10にしてみたら、めっちゃ楽しいかもしれない。
じゃあ、そのときには0:10が自分のバランスなのかもしれない。

なんとなくイメージだけど、来年から働き始めて仕事ばかりの生活になったら、
バランスが分かんなくなるときが来そうな気がする。

そのとき5:5に戻さなきゃと思う前に、自分にとって最善のバランスは何か考えたいと思う。

等しいのが綺麗に見えるのは目に映るものだけで、感情とかメンタルはぐっちゃぐちゃになってバランスを保っているような気がする。

だから、1:1でいることが必ずしも自分にとってバランスの取れている状態ではないと思うっていう話でした。

ペトロナスツインタワーを見てて、大げさにそう思いました。
そして、自分のバランスを頭では分かっていても、いつかちゃんと見失う予感もしてます。

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