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【レビュー】Emotional Sales Technique 〜ヒトは感情で決断する〜【5分で解説】

たかひろです。

ビジネス書が大好きで、週1冊ペースで読んでいます😊

そんな僕が本日ご紹介するのは、こちらの1冊です。

↓「Emotional Sales Technique 〜ヒトは感情で決断する〜」↓

なぜ今回この本を選んだのかというと、その理由はこちらのツイートです↓

僕は普段、営業をうける・営業してもらうことが多いのですが(仕事柄です)、モノを買う側から営業という仕事を考察してみることで

✅営業を〝受ける側“(僕)の立場から見る良い営業をお伝えできるかも。
✅単純に、異なる立場の視点を学ぶのって面白そう。

こんなことを思って、本書を手にしてみました。


どうして営業活動がうまく行かないのか?

「トップセールスマンが書いた営業テクニック本を読んでも、なかなか売り上げが上がらない・・・」

こんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

トップセールマンの真似をしても、営業活動がうまく行かないのは、

✅本に書いてある「うわべのテクニック」だけを真似してしまっている可能性が高い。

というのが、本書の主張です。


そもそも、人間、つまりお客さまは、まったく論理的ではないのです。

例えば、

● スーパーのタイムセールを狙って、お買い得品のお惣菜をまとめ買いして節約する。
● ディスカウントショップで安い発泡酒をまとめて購入する。

こうやって涙ぐましい節約をする一方で、

● 海外旅行でブランド品を爆買い。
● キャバクラで何万円も支払う。

こんな無駄遣いをしてしまう。

こんな風に一貫性の無い、まったく論理的でない行動をとってしまうのが人間なんだ、ということです。

このように、「理性」と「感情」の二つの判断軸をもつ人間を、心理的テクニックをうまく活用しながら「購入(お買い上げ)」にうまく導いていくのが一流のセールスマンなのです。


本書は、どんな人におすすめか?

本書は、

✅ 商品を説明する機会がなかなかもらえない…(アポが取れない)
✅ アポが取れても、お客様が興味を持ってくれない、もしくは警戒して話を聞く態勢になってくれない…
✅ 最後の最後で成約に結びつかない…

こんな悩みを抱えている方におすすめの1冊です。

(ちなみに、どの悩みを抱えている方が一番多いのでしょうか・・・)


営業の人にはもちろん、MR、ショップ店員の人も活用できるものや、営業ではない人でも、上司に新しい提案をしたいときにも使える内容になっています。


上記でお伝えした通り、人間は不合理(論理的でない)ものです。

本書「Emotional Sales Technique(エモーショナルセールステクニック)」では、心理テクニックを活用しながら、お客様を購入に導いていくためのテクニックが紹介されています。

✅ お客様とスムーズにアポをとりつけるテクニック
✅ お客様の警戒心を解く、アイスブレークのテクニック
✅ 相手をうまく褒める(おだてる)テクニック
✅ 効果的な商品説明のテクニック

この記事を読んでくださっている方は、営業、もしくは営業に興味がある方が多いと思いますが、どれに一番興味がありますか?


これはすごい! 僕が本書で感動したテクニック

本書「Emotional Sales Technique(エモーショナルセールステクニック)」を読んで、僕が最も感動したテクニックは、

「一つだけ良いですか?」という魔法の言葉

です。

この、「一つだけ良いですか?」という言葉は、筆者の森下康幸氏が

人に何かをお願いしたいとき、聞きづらいことを聞かなければならない時に使う言葉だそうです。


例えば、こんなシーン。

部長A さんは、夕方までに書類のコピーを部下のBさんにお願いします。
翌日の会議までに準備が必要だからです。
だけど、Bさんはちょっと忙しそうです。

ケース①
A部長「Bさん、夕方までに書類のコピーをお願いできるかな?」
Bさん「えっと・・・、はい、わかりました。」

(夕方になって・・・)
A部長「Bさん、さっきお願いしていたコピーだけど、できてる?」
Bさん「・・・すみません、これからです。すぐに取り掛かります。」
A部長「・・・。」

よく職場で目にする光景ですね。


では、2つ目のケースを見てみましょう。魔法の言葉を使ったケースです。

ケース②
A部長「Bさん、一つだけお願いがあるんだけど、良いかな?
Bさん「(急に呼ばれたから何かと思ったけれど、一つだけか。
    はい、何でしょうか?」
A部長「夕方までに書類のコピーをお願いできるかな?」
Bさん「はい、わかりました!」

(数分後・・・)
Bさん「先ほどのコピーです。ご確認お願いします!」
A部長「ありがとう、早いね!」

ケース①では歯切れの悪い対応だったBさん。 忙しいので、気持ちもわかります。

しかし、ケース②では、A部長は要件を伝える前に、「一つだけお願い」と前置きをしています。

これによって、依頼される側のBさんの心理的負担が激減し、「一つだけならさっさと終わらせよう」という心理が働き、すぐに行動に移すことができたのです。

人間は、何か心理的な負担があるときには、具体的に数字でどのぐらいのものなのか把握したがるものです。

例えば、本書でも例として挙げられているのが、友人との待ち合わせ中に、

ちょっと遅れるわ!

とメールが来るよりも、

3分遅れるわ!

と具体的に教えてくれた方が、待っている側は楽ですよね。


これを応用して、営業で聞きづらい質問をする時にも、

✖:少しだけ確認させていただけますでしょうか。

〇:1点だけ、ご確認させていただきたいのですがよろしいでしょうか?

って聞くだけで、聞きやすさがグンっと上がるのだそう。


本書で紹介されているこういったエピソードを読んでみて、何か人にお願いするときには所要時間を伝えたり、

一つだけお願いです、と前置きしたりするのが効果的なんだと考えさせられました。

明日から使ってみたいです😊

↓「Emotional Sales Technique 〜ヒトは感情で決断する〜」↓


本日は以上です。


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