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『サイダーのように言葉が沸き上がる』を見た

今も大量に下書きがたまっております、しょうです。ハサウェイとかオッドタクシーとか感想書いてるんですがなかなかまとまらないのが悩みで半ば放置してます。

下書きがたまりにたまってて書く順番が滅茶苦茶なんですが昨日『サイダーのように言葉が湧き上がる』を鑑賞してきたので感想を書きます。一応、ネタバレ注意です。作品を見た後に見てください。

◆作品紹介

公式ホームページ

あらすじ

17回目の夏、地方都市⸺。
コミュニケーションが苦手で、人から話しかけられないよう、
いつもヘッドホンを着用している少年・チェリー。
彼は口に出せない気持ちを趣味の俳句に乗せていた。
矯正中の大きな前歯を隠すため、いつもマスクをしている少女・スマイル。
人気動画主の彼女は、“カワイイ”を見つけては動画を配信していた。

俳句以外では思ったことをなかなか口に出せないチェリーと、
見た目のコンプレックスをどうしても克服できないスマイルが、
ショッピングモールで出会い、やがてSNSを通じて少しずつ言葉を交わしていく。

ある日ふたりは、バイト先で出会った老人・フジヤマが失くしてしまった
想い出のレコードを探しまわる理由にふれる。
ふたりはそれを自分たちで見つけようと決意。
フジヤマの願いを叶えるため一緒にレコードを探すうちに、チェリーとスマイルの距離は急速に縮まっていく。
だが、ある出来事をきっかけに、ふたりの想いはすれ違って⸺。

物語のクライマックス、
チェリーのまっすぐで爆発的なメッセージは心の奥深くまで届き、
あざやかな閃光となってひと夏の想い出に記憶される。​

http://cider-kotoba.jp/#story

キャスト&スタッフ

キャスト
チェリー : 市川染五郎
スマイル : 杉咲 花
ビーバー : 潘めぐみ
ジャパン : 花江夏樹
タフボーイ: 梅原裕一郎
ジュリ  : 中島 愛
マリ諸星 : すみれ
紘一   : 神谷浩史
まりあ  : 坂本真綾
フジヤマ : 山寺宏一
つばき  : 井上喜久子

スタッフ
原作:フライングドッグ
監督・脚本・演出:イシグロキョウヘイ
脚本:佐藤 大
キャラクターデザイン・総作画監督:愛敬由紀子
音楽:牛尾憲輔
劇中歌:「YAMAZAKURA」大貫妙子
主題歌:「サイダーのように言葉が湧き上がる」never young beach
アニメーション制作:シグナル・エムディ×サブリメイション
演出:山城智恵
配給:松竹

http://cider-kotoba.jp/staffcast/

◆感想

率直な感想はすごくおもしろかったです。10代の時に見たサマーウォーズを思い出しました。平時で鑑賞機会がもっと多ければ今の10代がみる青春アニメ映画の代表格になってもいいと思いました。

◆良かった点

・サイコトがフライングドッグ10周年作品であること
シンプルに本作品がフライングドック10周年作品として作られて公開されたことが一番良いなと感じました。設立10周年のインタビューで佐々木社長がフライングドッグの理念を『世界に通じる町工場』といった通り、レコードプレスの町工場が舞台として選ばれてるのはフライングドッグ感がすごくあって最高でした。

坂本真綾、中島愛、諸星すみれのフライングドッグ所属声優たちもよかった。フライングドッグだからこそ作れた作品だと思う。

・劇中作品のクオリティ
最近劇中歌が出る作品をよく見てるんですが作中では高校生が作曲した曲がすべてElements Garden(バンドリ)だったり、作詞したもののすべてが畑亜貴(ラブライブ)だったりするので今作の俳句描写はすごくよかったです。
俳句に関しては全くの素人で劇中に出てくる俳句が上手いとか下手とかわからないのですが素人ながら「これは上手いのか?」「いい句かも」と思わせてくるところがすごく好きです。
前者のような作品は新しい歌が出るたびに、「そりゃあ良い曲だよな、だって作詞畑亜貴だぜ」と思う以外の選択肢がないのには個人的には少し飽きが来てます……そもそも高校生バンドが武道館でやったり、スクールアイドルがドームのステージに立つ世界なのでリアルな高校生クオリティではなくプロクオリティに近くなるのは理解してますし、世界観的にはそっちがあってるので問題はないと思ってます。

クレジットを見たところ俳句は高校生がつくったものを使用してるようだったのでリアルな若者の言葉を上手く使えているなと思いました。若いときに見たい…

・田舎のショッピングモール
田園の中のTHE 田舎のショッピングモールが最高に好きですね。田んぼの真ん中にドーンとある感じ、市民の生活の全てがある感じがたまらないです。これからこのただのイオンが聖地化していくのも現代っぽくってすごくいいなと思う。毎年夏に舞台挨拶上映なんかやれる作品になってほしい。

個人的はこういう高崎ショッピングモールにはなれなかった土地もたくさんあるんだなと思い出して少し悲しくもなりました。田舎はモールを作るとこから課題が山積みで

企業城下町にあった工場跡がショッピングモールに再活用されるケースって結構あるんですが、ちょっとした工場からの歴史紹介コーナーみたいなとこがあったりして結構すきなので本作のロケーションは大好物でした。だいたい更地にして建て替えてるのでプレス工場がそのままデイサービスになることは無い気がいますが…

◆悪かった点

・サントラアナログ盤出さないの???
これは作品内容と関係ないです。
LP盤仕様のパンフレットは最高!!!売り切れてて買えてませんが最高!中見てないけど最高!

ところでサントラはアナログ盤出さないの?出すべきだと思う。そうなるとパンフを劇中のピクチャー盤仕様にしたのが少し勿体ない。あのデザインはサントラをピクチャー盤で出すときに使ってほしかった。

ところでピクチャー盤って50年前に地方のシンガーソングライターが作るほどメジャーなものだったのかな?ってのは少し気になる。

・公開時期
これも作品本編の悪い点ではないのですが公開時期がコロナ禍になってしまったのは少し勿体ないと思いました。コンプレックスを隠すため夏でもマスクをする描写が現実世界で逆に日常化しすぎて違和感がない。コンプレックスのない俺も真夏にマスクしてこの映画見てる…夏にマスク?夏風邪?という思考に至らない…ほんとコロナが憎いですね。平時に見たかったな。

1回見た限りだと作品内容で悪い点は特になかったです。

◆まとめ

唯一のこころ残りはパンフレットが買えなかったことです。LP盤を模していてデザイン性が良くてかなり人気のようで倍以上の価格で転売されてるのも多数見かけます。

しかし、松竹配給映画は公式通販があります!

パンフもあるので転売に手を出さないように!購入したので到着待ちです。読み込んだらこの記事にも追記しようと思います。

◆監督インタビュー記事

Febriの記事は全部読みました。

聴取可能期限:2021年08月03日 14:42まで、あとでPodcastがアップされるのでURLは差し替えます。

◆書籍/音楽情報

漫画版と小説版がまとめて出てるのですぐに読みます。漫画も小説も短くてとっつきやすいのもいいですね。上映タイミングで完結してるのも非常に手が伸びやすい。


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