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インドア引きこもり人間に訪れた運命的出会いと再会。

突然だが自分はインドア人間。引きこもり人間である。

けれども自分以外の家族はあちこちどこでも出かけるフットワークの軽い人間ばかり。そんなだったので家にいたくてもよく一緒に連れられることが多かった。でもそのおかげで見れたものや経験できたことがたくさんあって、そのおかげで何かを作ることが好きになったんだと思う。

ほんとにたくさんの場所に出向いてきたけど、今も続いている家族の誰かと出かける場所は美術館。

これまで約半分ほどの都道府県を訪れてきたのだが、そのほとんどの目的は美術館。この一家の美術館での過ごし方は目的地に着いたらまず解散!(←え?)そこから各々好きなものを好きなスピードで鑑賞して最後に出口で集合するといったパターンだ。そして集合後は共にミュージアムショップで買い物をしたり、場所によっては庭を散歩したり、ときにはお茶をしてゆっくり過ごす。


そんな自分達一家がこれまでほぼ毎年訪れるのが西宮市大谷記念美術館である。目的はそこで開催されている「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」。


いつもたくさんの作品と出会えるこの場で何年か前に運命的出会いを果たした。

その人の絵がとても気に入った当時の自分は思わずメールを送った。するとなんとご本人が返信をくださった。何度かやり取りをさせてもらいおそらく手紙でもやり取りをしたのだろう。メールや手紙は今はないのだが、唯一その手紙と一緒に同封されていたその人のイラストの一筆箋が今でもちゃんと残っている。(小学生らしい文字で〇〇さんからもらった、と裏面に添えて。)

その後確かサイン会がありその会話をしたはずなんだが、そこからまた時が経った少し前になんと再会を果たした。


たまたま訪れていたアート展の関連で彼女も出展しており、比較的手頃な価格で絵を販売されていたので、こんな素晴らしい縁を大事にしたいと思い人生で初めて自分のファーストアートとして作品をお迎えした。


むらかみひとみさんという絵本作家で、『まっくらなよるとばくのムー』という作品だ。


この作品を購入した日、ほんの数分前まで本人が来ていたと聞き、あとほんの少し前に訪れていたら・・・と、せっかくなら会いたかった・・・と落ち込んでいたところなんとしばらくしてご本人が猛ダッシュで走って戻ってきてくれた。

そのおかげで直接その時のお礼やいまだに一筆箋を大切に残していることを伝えることができて、幸せな気持ちで帰路に着いた。


こうして改めてこの人との思い出を思い起こしながら書いてみると、自分って結構幸運な人間だな。


絵本は大人も子供も誰でも楽しめるものだと思うので、この記事を読んだそこの貴方にもぜひ読んでみてほしい。


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