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マーケティング環境を理解する!「3C分析」という考え方

MECEの記事でも、キーワードとして出てきた「3C分析」。

▼ MECEについてはこちらhttps://note.com/note_mh/n/n9b8e3384ea81

今回は、この3C分析について学んだのでまとめてみました!

3C分析とは

まずは、3C分析とは何か説明します。

3C分析(スリーシーぶんせき、さんシーぶんせき)とは、企業のマーケティングなどにおいて、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の観点から市場環境を分析し、経営戦略上の課題を導く分析ツールのひとつである。

つまり3C分析とは、顧客・競合・自社の状況を整理することにより、自社のマーケティング環境を把握するフレームワークのことです。
あくまで、3C分析で可能なのは、「マーケティング環境を把握する」こと。解釈や対策を練る前準備の段階です。
3C分析を行うことで、抜け漏れのない環境分析が可能となります。

3C分析のポイント


1. 集めるのは客観的事実のみ
分析というと、情報収集→解釈までをイメージされる方も多いかもしれません。
しかし前節でも述べた通り、3C分析の目的は現状を整理することにあるため、客観的な事実のみを収集します。
集めた事実からの解釈は、SWOT分析で行うことができます。

2. 情報の偏りに気をつける
3つのCのうち、最も情報を集めやすいのは自社(Company)です。
自社の情報に比べて顧客や競合の情報は集めにくいため、自社以外の情報が薄くなってしまうことも。
3C分析では、客観的な事実を抜け漏れなく整理し、自社を取り巻く環境を正しく理解することが重要であるため、このような情報の偏りに気をつける必要があります。

3C分析の具体例

では、実際に3C分析を用いて分析をしてみましょう。
今回は、私もよく利用する「ユニクロ」を例に実施してみます。

①顧客
顧客(市場)の状況を整理してみます。
・2018年の国内アパレル市場規模は前年比100.1%の9兆2,239億円(横ばい)
・国内アパレル市場では、リアル店の売り上げが年1%程度減少している。
・年々EC比率は増加。
・Forever21の日本撤退など、海外ファストファッションの人気に陰り。
・小売業界ではセルフレジ導入が加速。

②競合
競合には、「直接競合」と「間接競合」という捉え方があります。
直接競合とは、同じ業界やビジネススタイルで顧客のニーズを満たしている競合のこと。
一方で間接競合とは、別の業界や別の手法から、同じ顧客のニーズを満たす競合のことです。
・比較的低価格で、ターゲット層が広くファミリーからも支持されるブランドと直接競合(→しまむら)
・EC化の加速により、ECサイトと間接競合(→zozo)
・【しまむら】売上: 5460億円、店舗数: 1,428店舗
・【ZOZO TOWON】商品取扱高:2705億円、店舗数:-

③自社
②で挙げた競合他社の特徴と比べながら、ユニクロの強み・弱みを挙げていきます。
・【ユニクロ】売上: 1兆7864億円、店舗数:2,196店舗
・低価格高品質を実現。口コミ評価も高い。
・シルキードライやヒートテックなど、オリジナルの開発商品が人気。
・年齢問わず誰でも着ることのできるカジュアルウェアに特化。
・他ブランドと比べトレンド感は低い。
・セルフレジ導入済。

さいごに

3C分析を行えば、顧客・競合・自社の環境を整理することができます。
顧客のニーズを理解し、競合との差や自社の利点を理解する…これは、マーケターだけではなく営業や人事担当にも必要な考え方だと思います。
このフレームワークの考え方を、しっかり身につけていきたいです。



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