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意思決定のフレームワーク!OODAってなに?

はじめに

PDCAサイクル(Plan Do Check Action)は、一般的によく知られている考え方ですよね。
今回は、このPDCAではなくOODAというフレームワークについて勉強したので、ポイントを要約します。
ちなみに…
OODAは、「ウーダ」と読みます。(オーダだと思っていました笑)

OODAループとは

OODAループにも、PDCAと同様、それぞれのアルファベットに意味があります。
OODAの「O」: Observe(観察・みる)
OODAの「O」: Orient(状況判断・わかる)
OODAの「D」: Decide(意思決定・おもう)
OODAの「A」: Act(行動・ためす)
図で示すと、以下のようになります。

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ループとサイクルの違い
図のように、OODAは一方向のサイクルではなく、ループ(ショートカット)しながら思考をします。PDCAのようなサイクルではなく、ループを駆使することで、より速い意思決定や行動を可能とするという特徴があります。

PDCAサイクルとの違い
ループという考え方以外にも、PDCAサイクルとの違いがあります。それはこのフレームワークを使うべき場面の違いです。
元々、PDCAサイクルは工場での生産速度を早めるためのフレームワークだったため、「決められた工程の中でコストを下げる・生産性を上げる」ような業務改善に最適な考え方だとされています。そのため、工程が明確でない業務には向いていないとされています。
一方、OODAループは常に変化していくような場面において、より早いスピードで状況を判断し意思決定する上で優れているとされています。

OODAの具体例を考えてみる

では次に、OODAの具体例を私なりに考えてみました。
私は大学時代、フリーペーパー(無料の雑誌のようなもの)を発行する団体に所属していたため、今回はフリーペーパーの反響というテーマで考えてみます。
★以前フリーペーパーをテーマにロジックツリーを実践した記事はこちら

Observe(観察・みる)
まず、OODAの初めの「O」。みる、から始めてみます。
観察では、自らが置かれている状況や市場の動向などを把握することが必要です。そのために情報を広く集める必要があります。

例: 今号の特集企画は「名古屋特集」。1日目の配布率は70%で、前号の「古着特集」よりも10%ダウンしている。配布曜日、配布場所は変えていない。

Orient(仮説構築・わかる)
続いて、OODAの2つ目の「O」。わかる、をやってみます。
状況を判断し、仮説を構築する必要があります。

例: 「名古屋」という特集ワードには求心力があまりないのではないか。手に取ってみようと瞬時に判断してもらえていないのではないか。

Decide(意思決定・おもう)
続いて、OODAの「D」。おもう、をやってみましょう。
ここでは、行動に向けての意思決定を行います。

例: 特集の内容には自信がある。内容を知ってもらえさえすれば、読んでみたいと思ってもらえるはずなので、特集の内容を少しだけ公開する広報活動をSNS上で行う。

Act(行動・ためす)
そして、OODAの「A」。ためす、です。意思決定したことを実行してみます。

例:実際に、広報活動を行う。

ループする
また、OODAではループ(ショートカット)も重要です。
例えば、D「意思決定」⇒O「観察」へのループ
今回なら、「特集の内容を少しだけ公開する広報活動をSNS上で行う」という意思決定(D)をした際に、もう一度、観察視点(O)に立って考え直してみます。
すると、実際の配布現場では、わざわざ配布場所に来てくれる人よりも、たまたま通りがかった人が配布対象になっているということが観察されました。
その場合、広報活動から実際に配布場所にわざわざ来てもらうにはどうしたらいいかを考え直す必要が出てきます。
ここで、D(意思決定)からO(観察)へのループは終了です。

そこで、観察視点から出てきた課題から2つ目のO、仮説構築をし直してみましょう。

内容の一部公開という広報活動から、実際に配布場所に来てもらうために、広報活動と一緒に配布場所と時間帯を明記すればいいのではないか。

このように、OODAでは状況に応じてループする(見直す)ことで、高速で柔軟な意思決定を可能としていることがわかりますね!

さいごに

今回、OODAについて学び、そして実際にケースを仮定し、具体例を考えてみました。
実際に具体例を考えてみて、ループをする(見直す)ことの大切さを実感することができました。見直すことで、より状況に合った効果的な施策を行うことができると感じたからです。
また、PDCAとOODAの違いについても理解することができました。状況に応じて使い分けながら、仮説思考を身につけていきたいです!


参考記事:
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/OODAループ

http://iandco.jp/戦略モデル/oodaループ/




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