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樹形図で論理的に整理する!ロジックツリーという考え方

ロジックツリーとは

「ロジックツリー」とはある事象間をロジックによってツリー状に展開していく手法を指す。結果に対してその原因を掘り下げていく、もしくはある目的を実現するための手段を具体化していくことに用いることができる。「ロジックツリー」はありうる可能性を全て挙げることを目的とするため、もれなく、だぶりなく(MECE)必要な項目を挙げることが重要となる。 引用: https://kotobank.jp/word/ロジックツリー-898341

論理的思考を行う上で、「漏れなくダブりなく(MECE)」を念頭に考えていくことが大切であるとされています。
しかしながら、MECEを頭の中で意識しているだけで「漏れなくダブりなく」を実現することは難しいでしょう。
そこで、今回は「ロジックツリー」というフレームワークについてご紹介します。

▽MECEについてはこちら
https://note.com/note_mh/n/n9b8e3384ea81

ロジックツリーのポイント

ロジックツリーでは以下の3つのポイントに沿って考えていきます。
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① Where (どこに課題があるか)
② Why (なぜそれが起きてしまったのか)
③ How (どのように改善するべきか)
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私は大学で、フリーペーパー(校内で無料配布する雑誌のようなもの)を作成する団体に所属していたので、
今回は以上のポイントを基に、「フリーペーパーの読者数」という課題で、ロジックツリーを作成してみました。

ロジックツリーの具体例

「フリーペーパーの読者数」という課題にどう取り組んだらいいのか、ロジックツリーに落とし込みながら考えていきましょう。

①Where :どこに課題があるのか
まずは、どうしてフリーペーパーの読者数が足りないのか、要素を分解して考えてみます。

フリーペーパーの読者というのは、過去にフリーペーパーを読んだことがある既読者と、新しく読み始める新規読者に分類することができます。

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つまり、読者数全体を増やすためには、既読者にリピートしてもらいつつ、新規読者を獲得していく必要があると考えることができます
一概に読者数が足りない!と言っても、既読者のリピート率が低いのか、新規読者の獲得ができていないのかで、解決策は全く異なります。

今回は、既読者数と新規読者数の「足し算」でしたが、「かけ算」など他の四則演算で表現されることもあります。
例: 売上=来店客数×1人あたりの利用金額

②Why:なぜそれが起きてしまったか
今度は、なぜ読者数が足りないのか、「か読者のリピート数が低い場合」と「新規読者の獲得ができていない場合」に分けて原因を考えてみます。

「 既読者数のリピート率が低い場合」
既読者数のリピート率が低いということは、せっかく一度冊子を読んでもらう機会があったにも関わらず、継続して読んでもらえなかったということです。
一度内容を読んで、気に入ってもらえることができれば「次の号も読んでみよう」と、リピート率は向上するでしょう。
そのため、冊子の内容、「コンテンツ」のどこが悪いのかを検討する必要があると考えられます。

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「新規読者の獲得ができていない場合」
新規読者の獲得ができていないということは、冊子を手に取るまでの「アクセス」に何かしらの障害があるということが考えられます。

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③How:どのように改善するべきか
今回は、新規の読者獲得ができておらず、特に認知の経由に障害があったと仮定します。
新規読者に対して、そもそも媒体を認知してもらえていなかったことが原因だったという状況です。

では、これを改善するために、どのように媒体を認知してもらえばいいのでしょうか。
新規読者を獲得するため、以下のようなロジックツリーを作成してみました。

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さいごに

今回、ロジックツリーを学んでみて、改めて「漏れなくダブりなく」考えることの難しさを実感しました。
今後は、ロジックツリーの考え方を応用しながら原因を探ったり、改善策を考えたりしていくことで、論理的に考えるクセを身につけていきたいと思います!

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