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【本レビュー】企業による社会貢献ブーム?CSRの歴史とは

はじめに

ここのところ、ニュースはコロナウイルスの話題で持ちきりですよね。
この週末には、東京都より不要不急の外出を控えるよう要請がなされました。
かくいう私も、この2週間ほどは不要不急の外出はせずに、ほぼお家で過ごしています…。
(せっかくの春休みなのに…卒業式もお花見もできていません😭)

そんな中、企業による社会貢献活動が注目されています!
例えば、サンリオピューロランドは、休園中のキャラクター達の姿を動画にして公開しました。
他にも、ジャニーズ事務所は無観客ライブをyoutubeで配信
各社、外出を自粛している人たちへとエンターテインメントを届けています。

もともと、この2社はウイルスが流行り出したところで閉園やライブの中止を行なっており、
その時点で、この問題に対しての社会的責任を果たしていると言えます。

そこで今回は、
企業が社会的責任を果たすということ、つまりはCSRの活動について、その歴史を学んだので考えたことをまとめました。
 └参考:「CSRの歴史が10分でわかる」

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CSRの歴史

■そもそもCSRって?

CSRとは、企業の社会的責任のこと。
一般的には、企業が社会的問題を真摯に捉え行動することであると捉えられている。
社会貢献、慈善事業を積極的に行い、不祥事を起こさないようにすること。

本の中では、CSRについて上記のように捉えられています。
「はじめに」で紹介した2社の事例は、まさにコロナウイルスという社会的問題を真摯に捉え、社会貢献をし社会的責任を果たす企業の姿であったと言えます。

■CSRはブームではなく、歴史的なもの

本書で語られていたのは、CSRという言葉が人気となってきているものの、これは現在のブームというわけではなく、かねてから歴史的に存在していたものであるということ。

各年代ごとに、公害問題や労働者の待遇問題、人権問題や持続可能な開発などの問題が社会的に意識されており、
投資家や消費者が、企業に対して公平性・倫理観・高品質を求めているのは何もここ最近のことではないとしています。
CSRの活動は、産業の歴史を経て少しずつ高まっててきたものであるとも言えます。

本から考えたこと

■CSRと企業活動との関係性

CSRの歴史について読んでいく中で、印象に残った節があります。それは、以下の一節。

企業活動とは、株主、労働者、顧客と消費者、取引先、そして工場や事業所の地域住民などの関わりの中で行われています。彼らを無視して、企業活動は成り立ちません。
そして、この考え方は、ここ数十年のものではなければ、日本だけのものでも、欧米だけのものでもありません。

企業によるCSR活動の意義は、この一節に込められていると思います。

企業が成り立ち、そして続いていくためには社会とのつながりが重要であり、
その意味で、企業の存在価値とCSR活動には密接な関係性があると改めて感じました。

■企業としてのあるべき姿

三方よし」という言葉がありますよね。
本を読んで、この三方よしの考え方がCSRの基本的な考え方に近いのではないかと考えました。

企業として利益を出し(=儲ける)
その上で関わる人たちを含めた社会全体全体をより良いものにしていく。(=社会に貢献し、社会的責任を果たす)

そんな「三方よし」を実現することが、
それすなわち社会貢献の一つであり、企業活動の意義に繋がるものではないかと考えました。

「はじめに」で出した2社の活動は、
その活動自体は無償のもので、利益が出ていませんが、企業としてのマーケティング・広報活動としての効果があり、
やはり長期的にみると利益の出るものだと思うのです。
企業が社会的問題を真摯に捉えて行動することが、企業のあるべき姿だと改めて感じました!

さいごに

今回は、「CSRの歴史が10分でわかる」という本を読み考えたことをまとめました。

最近ニュースで、コロナウイルスに関連した企業の活動を見る度に「この企業はこんな試みをしているのか」と興味深く感じていたので、
今回、CSRについて学ぶことができとても面白かったです!

最近は暗いニュースも多いですが、そんな時こそ企業活動を含め日本全体でウイルスに打ち勝てるような社会にしていきたいですね。


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