⑤-5 犯人の奥さん(その1)

私たちは犯人を捕まえる為、犯行の証拠や動機など犯人の奥さんから情報を集めることとした。

聞きたい事を書き出した。
①なぜ奥さんは複数の友人へ非通知電話している事を知りながらも半年も知らせなかったのか。
②犯人が罰金刑を受けた時の様子について。
③犯人の奥さんとして②のご家庭(友人宅)謝罪はしたのか。
④犯罪者の妻として旦那を再度逮捕する事にはどう思うのか。

とりあえずはこんな事を聞いてみることにした。
私は妻の幼馴染と聞いていたので、協力してもらうことで奥さんとその子供くらいは恨むのをやめておこうと考えていた。しかし、この内容も期待を裏切られることになる。端的説明すると加害者の家族としての「反省」が見られないということだ。恐らく自分がやった犯罪ではないからとでも言いたいのか、妻への雑な態度は目に余った。

幼馴染(犯人の妻)からのLINEはこんな文章だった。

「今、〇〇ちゃん(私の妻)に掛けられている非通知電話は私の旦那だと思う。迷惑かけてごめんなさい友達を辞めてもらっても構わないと思ってる。非通知電話の内容を警察に相談してほしい。」

「詳しく話を聞きたいから、会って話そう」と妻。

「うちボロいし、私の兄がコロナ感染すると嫌だから他人を入れたくないって言っていて別の場所が良いなぁ。明後日、薬局に子供のオムツ買いに行くからその駐車場でもいいかな？」加害者の妻

このやりとりだけで、友達と会う感覚が抜けていない…

結局、何故か私の妻の実家を使うことになった。

加害者の妻は犯人と建てた新築は抜け出し、実家へ逃げてきていた。それにもかかわらず、謝罪含めて大事な話をする事には変わりないのに子供を連れて来たのだ。そして妻への謝罪も無かった。

こんな事も言っていたようだ。
「〇〇ちゃん(私の妻)、私の子供が物心付いたら、お父さんは犯罪者だよ。だから居ないんだよって伝えないよね」と犯人の奥さん…

私はこの話を聞いて、犯人と同類だと妻に伝えた。妻も同感だった。続けて今後付き合いをやめるよう話した。妻は、初めは渋ったが、今回会うことで気分を害したので有れば、今後も間違いなく無神経な事を発言するだろうし、本人はそれに気づいていない。不快な思いを私たちだけがすると説明し理解してくれた。

この内容は、犯人の結婚式に出席した同級生の一部へも注意喚起として伝えた。(犯人が行った複数への非通知電話による迷惑行為は結婚式のリストから掛けていた為である。④参照)