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きっちゃんのつぶやき「人や物を大切にし、自分も大切にできる子に」

 ある知り合いの話です。
 「イチロー選手は、今日まで大きな故障がありません。スランプこそありますが、自分の健康をしっかり管理しているからだと思います。そして、何よりも自分の野球道具を大切に扱っているそうです。毎日のプレーには、うまくプレーできず腹が立つこともあると思います。でも道具にあたったり、粗末に扱ったりしている場面を見たことがありません。うまくプレーできなかった仲間の選手にも、必ず励ましている様子が映像から見てとれます。一流選手という人は、人や物を大切にし、自分も大切にしている人だと思います。」

 子どもの成長に直接かかわる私たちは、子どもが人生の中で一人の人間として輝いていってほしいと願っています。誰もが一流になることはできないと思いますが、子どもが輝こうとする意欲を持たせるのは、大人の責務だと思います。

 子どもたちが輝くためには、子どもの心の健康が不可欠です。子どもにとって一番安心感がある場所は家庭です。家庭で保護者の温かい愛情を受け、子どもは心のエネルギーを満たすのです。エネルギーが満たされた子どもは、学校でも意欲的です。勉強や友だちとの関わりも前向きで積極的に頑張ります。自分を大切にしようとするとともに、友だちも大切にしようとします。何より自信のある行動ができます。エネルギーが満たされない子どもは朝から元気がなく、すべてに自信と意欲がありません。

 「親」という字は、「立木を見る」と書きます。立木とはまさに子どものことです。少しずつ成長していく姿を見ていく(見守っていく)のがまさに親です。そして親と子の間に少しずつ距離も出てきますが、それは、子どもが成長している証拠です。見守る、任せるというのはある種の我慢ですが、それがある時期から信頼と成長に形を変えていきますので、わが子を信じ、応援してやってください。

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