きっちゃんのつぶやき「習慣づけは自主性、積極性の基盤です」
あいさつやはきものを揃えるという行動は、自分から物事をやっていく自主性、積極性の基盤になります。家であいさつやはきものが揃えられないのに、「勉強しなさい。」「掃除しなさい。」と言われても、できるはずがありません。「自分からやる」という経験数が足りないからです。人は習慣の動物です。よい習慣を子ども時代にしっかり身につけられるかどうかで、人生は大きく変わってきます。親が子どもにできる最大の贈り物は、しっかりとしたよい習慣を、できるだけ早い時期からつけさせることです。
少し話は変わりますが、学習意欲も習慣づけが大きく関係しています。学習意欲の問題は、「子どもたちの意欲をどう高めるか」という「意識」の問題ではなく、「子どもたちの習慣づけをどう図るか」という「行動」レベルの問題だという指摘もされています。(大阪大学大学院 志水宏吉教授)
確かに、もともと勉強がきらいだという子どもがいないのと同様に、生まれつき学習意欲が低いという子どももいないと思います。逆に、すべての事柄に意欲を持っている人間もいるとは考えにくいです。そう考えると、「意欲」というものは個人に内在するものではなく、環境とのかかわりで生じるものだと言えます。例えば、食習慣が食欲を生むように、「習慣」づけを通して新たな「意欲」がかきたてるということになるのではないでしょうか?
「習慣」づけることは、子どもの自主性、積極性の基盤であり、いろんなことへの意欲につながると思います。