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エッセイ本 オマケ遊園地編②

三個目には、冒険を舞台にしたジェットコースターに乗る予定だったんだけど、
あまりに待機列が長すぎてやめて、
待ち時間が5分の水の上をクルクルと二人乗りボートで回転するアトラクションに乗った。
回転すると景色が変わるけど、
そこから見た景色は365度夢のようで、
この時点では自分がもうあの夢のテーマパークにいるんだという自覚はなくて、
ただ楽しくて、ポーっとしていた。
沢山準備もしていたし、
真冬に行ったのに天気にも恵まれて、
全く寒くも無かった。
本当に行ってよかった。これはお金が生きているお金の使い方だなと思った。
四つ目は、魚の視点になる映像型アトラクションに乗った、
アナウンスをする男性の口の動きを見て、
口パクではなく生で話しているんだなと確認した。
映像が映る横の窓ガラスにも入水時は、
水がかかったような映像が映るところを凝視していた。
クマノミ達がちょこまかと動いて、いる所は癒され。
怖い巨大だこが出てきた所は、
本当にビクリと体が動いた。
室内型アトラクションに入ると汗が出るほど、
厚着していたので(上が10枚くらいと、下が6枚くらい)おでこの汗が目に入らないように注意して汗を拭いた。
アトラクションを出たら丁度、
じゃがいも味のチュロスの店が開いていたので
五分ほど並び、二人それぞれ一本ずつチュロスを買った。
チュロスというものをあまり食べたことが無かったんだけど、
じゃがいもの川の中に濃いミートソースが
入っていて、ジャンキーでとても美味しかった。また食べに行きたい。
ポップコーンなどと違いよそい渡す手間がかからないので、列のハケも早かった。
次にソーセージパンを食べた。
パンはカリカリしていて、
私好みの硬さだし、ソーセージは味が濃くパンとの相性が最高に良かった。
アトラクションにみんなすごく並んでいるのだけれど、朝イチから食べ物に並ぶ人は少なくてあっという間に食べ物が買えた。

次にまた、冒険家のジェットコースターの近くによったけれど、
ありえないほど列が長く大人しくやめて、
ホテル向きの列車に乗り、
ヴェネツィアンゴンドラに乗った。
船漕ぎの人達は自分の名前をイタリア風にアレンジして名乗っていたので、
元の名前の候補なんかを思い浮かべていた。
船がすれ違う時はチャオと手を振りあう、
こんな事日常では絶対できないけれどここなら
なんの疑問もなく出来てしまう自分に驚く。
オレンジの木を見つけたり、
湖の水面を眺めたり。
ホテルや山を背景に二人で自撮り写真をしたり、ムービーを録画したり。
このあたりではじめてウールさんの頭頂部のキューティクルに反射する太陽光を見て、「あ!この人とテーマパーク来てるのか!最高だ!」とやっと状況を理解した。
あまりに夢のような事の連続で、現実の状況まで理解出来ていなかった。
ゴンドラに乗りながらデザインが全て違う橋の下をくぐる。
最後の橋では目を閉じて
願いをしましょうと言われて、
いつもなら、特に目も閉じず何も考えず景色を見続ける私だけど、
この日はちゃんと願いをした。
「こんな人と過ごさせてもらって既にありがたい限りなんですが、許す限りこのまま二人穏やかに過ごしていけますように、それとまたここに来れますように」と目までつむり、
かなり真面目に祈った。
その後はジェラートを買おうとしたら、
だいぶ前に閉店してしまっていたらしく、そのままホテルに戻り、あまりに朝の冷えを警戒し厚着しすぎて汗がダラダラだった服を脱ぎ、お水を飲み、持ち歩く荷物をより減らすためにキャリーに詰め込み、荷物を預け部屋を出た。
そのまま、バンドのショーを見る為に一時間ほど並び、前の方の列に座り鑑賞。
端の席で充分だからと、選んだ席が大当たりで
タップダンサー達の笑いジワまで見える始末。
女性ダンサーのスカートさばきがあまりに綺麗で見入ったし、最後のブロードウェイのハイレグ衣装があまりにかっこよくて感動した。
ハイレグに背広、そしてシルクハットの相性はここまで良いのか。
みんな笑顔のまんま踊り続けて表情筋がつらないのかとか、でもテーマパークで務めたいくらいだから社交性もめちゃくちゃに高いだろうし、そういう人なら普段から笑うのに慣れているのかななんて思いながら、観ていた。
ショーのクオリティの高さにあまりに感動したし、このショーだけでチケット代の元を余裕で取り戻していて、やはりここはすごいテーマパークだなと確信した。
次に船でテーマパークの中を一周し、
自分の今の状況が本当に最高で、
時間が経ち記憶が薄れる前に!とたくさん写真を撮った。
下船してから、今度はみたらし団子味のチュロスパフェを食べたら、ソースにソフトクリームがとても合っていて、あまじょっぱくてたまらなかった。この時からお腹の余裕も朝よりなくなってきたので、シェアしだしたら、
これがまた大正解。
少しの量を沢山食べれるというのは、
かなり理想的だったしそれだけ美味しいものを食べれる確率もあがるのでなかなか良いやり方だった。

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