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子どもたちの興味をひく。学校プリントの作り方

こんにちは、ハッピートーク編集部です。
今回は、活動で使用しているワークシートについて、お話しさせていただきます。

現在使用しているワークシートはこちら。

アール・ブリュットの作品

みるからにワクワクしませんか?
子供たちに「ハッピートーク楽しそう!」と思ってもらいたくて
何年か前から構想を練っていたところ、この作品に出会い、
現在ワークシートの表紙として使用させていただいています。

ハッピートーク出前授業はスタートして10年が過ぎようとしています。
今まで50,000人以上の子どもたちに届けてきました。

その中で気がついた、
子どもたちの興味をひくワークシートのポイントを5つご紹介します。

①ビジュアル(表紙)にこだわる

まず第一に大切なのは、表紙です。ジャケ買いという言葉があるほどイメージが人に及ぼす影響は大きく、特に第一印象で子どもたちの心を掴めるかどうかはその後の授業への取り組み方にも影響します。白黒印刷では他のプリント類に混ざってしまって探すのも大変ですし、何よりワクワクしませんよね。

②自由度を制限する

授業の中で「ハッピーワード考えワークシートに書き出す」というワークがあります。初期の頃は、子どもたちが自由な発想で好きなだけ書き込めるようにと、大きく真っ白な枠を用意していたのですが、それでは書けないということに気がつきました。その後、ワークシートに番号と線を入れたところ、30個もの言葉がどんどんと書けるようになりました。

③そのプリントは読めるか

私たちのワークシートには全て振り仮名を振っています。当たり前ですが、そもそも読めないものを学ぶというのはとても難しいことです。クラスには日本語を母語としない子もいますし、漢字が苦手な子もいます。ここでのポイントは、子どもだから優しくしようということではなく、何かを伝えたい相手がいる場合、どんなこでも相手が楽しめるように最低限のサポートはしておきましょうということです。

④授業のイメージとリンクさせる

これは、決まって授業で板書する図やイメージなどをワークシートにも印刷しておくということです。授業は授業、シートはシートで別々に存在してしまうと、後から振り返った時にあれなんだったっけ?と思い出せないのです。イメージがつながるとぐんと授業内容の吸収率も高くなります。

(左)授業風景                  (右)ワークシート

⑤品質

最後は紙の質にこだわる、です。そんなの子どもたちに関係あるのか?と思われるかもしれませんが、これが大ありなんです。しっかりした紙のワークシートは、
大切に扱ってもらえます。番外編ですが、品質を良くすることは先生方にも好評です。現在のワークシートには、表紙に自分の一番好きな言葉(ハッピーワード)を書くスペースを設けているのですが、紙がしっかりしているとそのまま掲示物として貼り出すことが出来るので、毎日忙しい先生方のお役にも立っているようです。

どうでしたしょうか?みなさんの使っているワークシートやプリント類は子どもたちに刺さるポイントを抑えていたでしょうか?

かくいう我々も、初めはテキストもなく、ただわたしたちが作ったパワーポイントの資料を学校で印刷していただいていました。最初のプリントから現在のものまで、試行錯誤を繰り返しながら少しずつ変化して、いま五代目となります。

左から右へ、徐々に改良を重ねてきました

今回はワークシートのみせ方について私たちが大切だと考える5つのポイントについてお話ししてきました。ですが、もちろん一番大切なのは子ども達が前向きに良い言葉を使えるようになることです。綺麗な教材を作り、与えることは二の次です。ですが、私たちが伝えたいことに集中してもらうために、ワークシートにもこだわって授業を行なっています。子どもたちに必要な事は何か、児童生徒さんの反応を見て、先生方からご意見をいただき、改良を続けています。

ここへ辿り着くまでに実践の中で気づいたこの5つのポイントは相手が子どもでも大人でも当てはまることだと思います。ぜひどなたかの参考になると嬉しいです。

我々もまだまだより良いものを目指して改良を続けていきます^^

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