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【読書】「ものがわかるということ」養老 孟司(著)

「わかる」と「わからない」の間には、大きな断絶があるような気がした。

今の世の中は、すぐにわかることがよしとされ、また「わかりたがる」傾向も強い。

ネットの記事や本のタイトルを見ても、とにかく「わかりやすい」という手軽さが前面に押し出されている。

だが、皮肉なことに、すぐにわかりたがるがゆえに本当のところがわからないままでいるジレンマが、たしかに存在している。

わかりたがることは、わからないことへの拒絶なのかもしれない。

著者の考えをたどりながら、そんなことをふと考えた。

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