【読書】「よるのばけもの」住野 よる(著)
住野よるの青春ファンタジー小説。
夜になると化け物になる中3の主人公・安達が、クラスのいじめられっ子・矢野との交流をとおして、自分のほんとうの気持ちに気づいていく。
なぜ安達が少しずつ変わっていったのかと考えると、学校でどんなに酷いいじめを受けても一貫して態度を変えない矢野という存在があったからだろう。
矢野という絶対的な軸を前にして、安達は、自分の心が揺れ動いていることを知る。(安達の想像力のはたらきだろうか。)
本作品を読みながら、中3の頃の自分を思い出した。私も安達と同じく、他人から好かれることや嫌われることに敏感だったかもしれない。
大人になるとは、孤独になるということをいうのだろう。
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