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【読書】「自分の生き方」 小池 康仁(著)
「ばかやろう」という言葉でも、文章にすると、人を貶める悪い言葉になりますが、たくさんの愛情を込めながら「ばかやろう」と言うと、受け止めた側は「ああ、叱ってもらえている。私のことを思って、愛情からよくない点を指摘してくれている」と涙することもあります。言葉に乗せた想い、つまりエネルギーが肯定的であると、言葉自体も肯定的なものになるのです。一方、「ありがとう」という言葉は文章にすると肯定的ですが、ぶっきらぼうでおざなりな言い方をすると、受け手には響きません。
とても大切なことを教わった。
本書は、陰陽五行論を軸にわたしたちの生き方を説く一冊。その思想や考え方は現在にも続く十二支や華道や、武術、道術、年中行事にも引き継がれている。
よく知りもせずに少し怪しげな印象を抱いていたが、まさか古くから伝わる東洋哲理であったとは。非常にお恥ずかしい限りである。
これまで言葉にはそれ独自のちからのみが存在するとばかり考えていた。だが著者の話を聞くと、そうとも限らない気がしてくる。
「言葉のちから」と「送り手の想い」の両面から言葉を捉えることで、わたしたちのコミュニケーションは以前とは異なる領域で行われるのでないか。そしてそのときにはじめて、人と交わることのよろこびを、その意味を、自己の深いところで実感するのかもしれない。
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