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【読書】「河合隼雄のカウンセリング入門」河合 隼雄(著)

最近、人から相談を受ける機会が増えてきた。相談内容によっては具体的な助言を行う場合もあるが、どちらかというと相手の話を聞いていることの方が多い。

自分の助言によって相手の問題が解決されると、こちらとしてもたしかに嬉しい。けれども助言なんてものは、相手にとってそこまで重要ではないのかもしれないといつからか思うようになった。


聞き手が考えなければならないのは、相談の主体がどこにあるのかということ。それは決して聞き手側ではなく、常に相談者側にあるはずだ。聞き手が主体の所在を見失うと、せっかく相談に来た相手の信頼をかえって落としてしまことにもなりかねない。


聞き手の姿勢や態度が、話の方向性を大きく決定づける。これは決して過言ではなく、聞き手が常に自覚しなければならない問いであろう。

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