愛を待つ大人
俺と元カノは、
支え合えられない関係だった
…
あなたは、
別れる理由として、
価値観が違うって言ってたね
そうだ
価値観が違うんだ
…
俺は、
弱音も吐ける
弱音を受け止める
そんな関係が欲しかった
パートナーと支え合える関係が欲しかった
…
いつの日か、
元カノは、
俺の弱音を拒絶した
馬鹿馬鹿しいと拒絶した
その時点で、
俺たちの関係は破綻していたんだ
元カノと俺は似ている
元カノは、
大学時代以外、
ずっと実家で暮らしていた
家族から無償の愛を与えられて生きてきた
だから、
自分から無償の愛を与える機会はなかった
…
俺もそうだ
大学卒業して
地元で就職して
家族から無償の愛を与えられて生きてきた
俺も同じだ
自分から無償の愛を与える姿勢がなかった
…
俺と元カノは、似ている
お互いに、
他者に強い興味を持たない
他者に無償の愛を与えない
そして、
互いに与えられる事を待っていた
受け身だった
俺たちは似たもの同士だった
だから、
俺は元カノに惹かれた
だからこそ俺たちは、
別れる道しかなかった
…
与えられる事を互いに待つのでは、
何も変わらない
むしろ、
他者が積極的になること、
他者が私に愛を与えること、
期待してしまう
そして、
期待が果たされないと、
一方的に他者に失望する
俺たちは、
互いに失望していた
…
それでも俺は、
元カノが欲しかった
自分には、元カノ以外にないと思ってたから
元カノを求めた
俺の過ち
しかし、
受け身でいることは、
間違いだと気付けた
…
精神疾患と気付き、
元カノと別れ、
現状の自分に苦しみ、
辿り着いた
人は社会的な動物だと
…
数ヶ月間、
俺は多くの人と
出会い、
触れ合い、
与えられ、支えられ、
与えてきて、支えて、
人間関係を学習した
今までの遅れを取り戻すが如く
学習した
…
俺は、
自分の過ちに気付けた
元カノに拒絶され、
自分と向き合い
多くの人に助けられた
認知の歪みを是正する機会を与えられた
…
元カノは、
まだ気付いていない
まだ実家に住んでいる
無償の愛を受け続けるだろう
元カノは、
自分の姿勢に気付くことは、
あるのだろうか
…
いや、
気付く必要は無いのかもしれない
元カノは可愛いから、
与えてくれる人は、
いつか現れるだろう
座して待てば、
承認は与えられる
…
俺の場合、
座して待っても与えられる人間で無いから
与える人間になる必要があった
だから、
強制的に是正する必要があった
必要性が発生したから、是正しただけだ
承認を座して待つ大人
愛、慈悲、承認、なんでも良いが
与えられる事を待っていては、
何も与えられない
与えられる事を待つことは、
相手に行動を期待することになる
つまり、
自分の幸福の実現が、相手の行動に依存してしまう
…
思考せず、行動せず、座して待って、幸福が実現できたら最高だ
自分が行動しなかったら楽だ
子供の頃は、家族が無償の愛を持って、幸福を持ってきた
だから、
座して待てば問題なかった
しかし、
大人になった今は
座して待つ者に、他者は承認を与えない
自ら与える者に対して、
より多くの承認が集まる
アダルトチルドレン
あぁ、
俺はアダルトチルドレンだった
数ヶ月前の俺は、
全ての項目に当てはまる
…
しかし、
ようやく気付けた
アダルトチルドレンの枠から、
半身程度は、
抜け出してきている
…
自他の行動に対して、
疑問を持てるようになった
思考するようになった
自信を持てるようになった
正直に間違いを認められるようになった
結果と理由に分解して考えるようになった
責任を分解するようになった
多くの人、
承認を与えられた
承認を与えた
知ってる人と積極的に関わるようになった
知らない人でも、会いに行きたくなった
…
これらの行動は、
元カノに振られたことで、
アダルトチルドレンと自覚できた
数ヶ月間の成果だ
…
元カノは、
気にならなくなってきた
別れた当初は、
どうしてるか気になって仕方がなかったのに
つまり、
俺の精神は、
他者への過度な依存から
脱却しつつある
ただ、
元カノとは友達でもある
これからも長い付き合いになるだろう
だから、
多くに人に対する姿勢で、
友達として、
元カノには承認を与えよう
アドラー心理学
子供は、
他者からの無償の愛に支えられるべき人間である
無償の愛の環境下において、
他者に与える行為を学ぶ
…
しかし、
大人とは、
積極的に行動し、
他者に無償の愛を与える、人間である
他者に無償の愛を与える、手段を教え学ぶ
…
子育てにおいて、
アドラー心理学が絶賛される理由
ようやくわかったよ
子供を無償の愛で包み、
自ら積極的に行動する環境を整える
大人に必要な、長い人生で必要な、
行動姿勢を、哲学を
子供の頃に学習してもらう事なんだ
…
アドラー心理学は、
自身の子供のみならず
周囲の他者にも有効である
身体は大人でも、精神は子供の人は
社会では数多い
完璧な大人なんていない
…
だからこそ私は、
アドラー心理学の哲学を持って、
周囲の他者を大人に育てる
私もそうして、
他者に無償の愛を与え続けよう
…
無償の愛を与えることが
習慣となったら
その時にきっと、
素敵なパートナーも見つかるさ
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