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ゼロからはじめるデザインチームの作り方-第1話「大切にしたい3つのこと」

この記事は事業会社で働くデザイナーを中心としたコミュニティInHouseDesignersのアドベントカレンダー10日目の記事です。

アドベントカレンダーをきっかけに「ゼロからはじめるデザインチームの作り方」と題して、現在取り組んでいるデザインチームの立ち上げ話を書いて行きたいなと思っています。「第1話」とある通り、連載していくつもりです。

0.自己紹介

はじめまして!株式会社ワンキャリアでディレクターとUI/UXデザイナーを兼任している伊藤です。すごく簡単に自己紹介をすると、19卒で株式会社ワンキャリアにディレクターとして入社しました。

そこから尊敬する上司と先輩の卒業という僕にとっての大イベントがあり、デザイナーを兼任することになりました。詳しい話はこちらのブログに。

このnoteは、そんな僕が0からデザインチームを立ち上げていく上で考えていること、実際にやってみたこと、学んだこと等を「ゼロからはじめるデザインチーム」という連載でまとめていくnoteです。

第1話は「大切にしたい3つのこと」と題して、デザインやデザイン組織のアドバイザーに入っていただいているトシさん(@tt_toshi)とディスカッションしてきた中で出てきた、デザインチームの思想として大切にしたいと考えている3つのことを所信表明も込めて紹介していきます。

2.学習する組織

「人は学習を辞めたとき老いる。20歳の老人もいれば、80歳の若者もいる。学びつづける者は若さを失わない。人生で何よりすばらしいのは、自分の心の若さを保つことだ」

これは、『How Google Works』でも紹介されるヘンリー・フォードの名言です。僕はこの考え方に心底共感しているし、全ての人にとって大切な考え方だと思っています。学習することをやめた瞬間から老いていき、変化に置いていかれる。

特にデザイナーに関して言えば、次々と新しいツールが出てきて、デザイントレンドも変わる。PCからスマホの時代になったと思えば、次はVUIやAR/VRと。どう考えても、僕たちが一生を終えるよりも早くそして何度も、デバイスの進歩やデザインの変化は起きてきたし、起こり続けていく。

そんな変化の激しい世界で生きていく以上、学びを止めることは死に繋がる。そして、それは組織も同様。

だからこそ、組織としてそれぞれのデザイナーが学習を続けられる制度や仕組みを作っていきたいし、それを大切にするチームを作っていきたいと思っています。

3.デザイナーは、シェフであれ

僕が2つ目に大切にしたいキーワードは「デザイナーは、シェフであれ」
これは、端的に言うならば「ロジカルなデザイン」を大切にしようという意味。

レストランやお寿司屋さんでシェフや大将の話を聞いたりしてもそうだし、今やってるドラマ『グランメゾン東京』を見ていてもそうなんですが、一流のシェフのレシピにはロジック(理由)があるんですよね。

どうしてそのタイミングで塩を入れるのか、なんで焼き時間は5分なのか。全てに理由がある。ロジックがある。

「デザインもそうあるべき」と僕は考えてます。なんでそのフォント、色を使うのか、なんでその機能を作るのか。こう言う問いに答えられるべきだし、そういうデザイナーが集まるチームにしたい。

日々デザインをしていてエンジニアや他のメンバーから「どうしてここはこの表示順なのか」「この画面とこの画面で表示方法が変わるのはなぜか」と聞かれることがあると思います、それにデザイナーが答えられなかったらシンプルに「このまま作って大丈夫かな..」と思いますよね。僕なら思います。

そういうデザイナーでは一緒に開発するメンバーからも経営陣からも信用されず、結局面白い仕事ができない。だからこそ「ロジック(理由)のあるデザイン」を大切にしていきたいと思っています。

4.事業に貢献するデザイン

最後の3つ目は「事業に貢献するデザイン」をすること。至極当たり前のことですが、デザインを通じてお金を稼ぐ以上、そのデザインが何かしらの貢献を事業や会社にしているべきだし、その貢献の度合いを最大化していくべき。

つまり、デザインに使った時間(お金)がもたらす価値を最大化すべきなんですよね。これを端的に表現するならば「ROIの高いデザイン」をすべきであると。

デザインという仕事は、売り上げやプロダクトのKPIのように客観的に分かりやすく測れる指標がないし(僕にはまだ見つからない)、デザインが分からない人からしたらどう評価したらいいかも非常に分かりづらいものだなと思ってます。

だからこそ、誤魔化そうと思えばいくらでも誤魔化せてしまえるし、デザイナーの「90点を100点にしたい」と言うこだわりがROIを低くしていても気づけない。

別に100点を目指すデザインが悪いとは全く思いませんが、少なくとも事業会社でデザイナーをやる以上、自己表現をするアーティストでなくデザイナーである以上、「自分のアウトプットが事業に対して貢献できているのか」を自問自答できる、その意識をみんなで共有できるデザインチームを作り上げたい。

5.さいごに

駆け足でしたが、ゼロからはじめるデザインチームを作っていく上で大切にしていきたい思想(価値観)を紹介してきました。今回紹介したものは、あくまで現時点で考えていること、ここから更にver2,3,4...とブラッシュアップしていくつもりです。

その過程やその思想をどうやって仕組みに落としていくのとかも第2話、第3話と続いていく中で触れられたらなと思っています。

このnoteが、僕と同じようにデザインに限らずチームや組織を0から立ち上げる人の役に立つような連載になるよう頑張ります...!

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