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【気になる生態】 #1 高速道路に築いた白鷺城 「サギ」

まずは生き物に対しての好奇心を爆発させるきっかけとなったある鳥の話をしようと思います。

あの日、友達の運転で出かけていた私は高速の途中であることに気付きました。

狸や鹿の"動物飛び出し注意"という標識はよくみることがありますが、鳥がその標識の対象になっていたのです。

その何秒か後に衝撃の光景が…。

白い鳥が高速道路のインターチェンジの中の木に大量に巣を作っていたのです!

目の前に「サギのコロニー」が突如現れたのです。

その非現実的な光景に文字通り鳥肌が立ちました。

き、き、気持ちわりー!!!!!と言うのが最初の感想。

あれだけの大きな鳥が数千羽にもなって一緒に暮らしてるって怖いじゃないですか。

普段川沿いや田んぼで見かける時はせいぜい一度に2、3羽しかいないのに。

しかも一つの木に10羽以上が巣を作っている。

もともと木に止まっているところも見たことないし、何より体が木からはみ出ている感じも不気味でしょうがない。

しかもなんで高速道路に!?いつから!?どれだけの数がいるんだ!?

私の頭の中ははてなマークとその光景で溢れ抑えきれない知的好奇心がそこに生まれました。

のちに調べてみると蟹江インターチェンジには4000羽近くのサギがいるそうで、日本でも最大級のサギのコロニーとなっていると言うことです。

中でも高速道路が住処になっているのは稀みたいです。

ちなみに2015年には約7900羽のサギがいたそうです。今の2倍…。

サギが高速道路に住み着いた理由としては、サギを狙う天敵はもちろん、人間が近づきにくい場所であり餌場も近くにあるからと言うこと。

1970年代に蟹江ICができたとともに、サギもこの地に住み始めたそうです。

現在この蟹江ICのサギのコロニーでは、6種類のサギが共に暮らしています。

そして毎年春ごろから子育てをして、夏を過ぎた頃に巣立っていきます。

最初にこの場所を見つけた1羽目のおかげで、サギ達は最強の別荘を手に入れたわけです。

一般の人間がICの中に入ることはできないでしょうが、是非一度は中の景色がどうなっているのか知りたいものです。考えただけでゾクゾクしてきます。

不思議なものであの気持ち悪いという感情が最初にあったからこそ私の生物への好奇心が生まれました。今では感謝しています。

最後に、サギによるフンの被害や騒音など人間への影響も大きいようですが、人間と生物が共存する一つのモデルとしてこの光景が長く続く事を願います。

また野鳥画家でもあり野鳥観察雑誌「BIRDER」でライターをされている神戸宇孝(ごうどうたか)さんという方がサギについては詳しいそうでいつかサギの生態についてお話を伺ってみたいものです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。





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