SFの空想とファンタジィの幻想の違い
自分はSFは漫画に限らず小説も映画も好きだ。それは宇宙船が飛び交い光線銃や光の剣を振り回すからではない。SFの根本発想が現在の常識を疑い提案する事にあるからだ。
似たようなジャンルにファンタジィがあるが、ベルセルクやソウルシリーズのようなダークファンタジィでも無い限り、常識を問い直すようなジャンルではない。何故なのか?
それがSFの元ネタである科学そのものが常に常識の補強と逆転を前提とした分野だからだ。ファンタジィは幻想と訳されるが、それはつまり願望に過ぎない。
冴えない男でも美少女にモテる——これがファンタジィ。
冴えない男でも美少女にモテるには何が必要か?——これがSF。
——フィクションだから正しいとは限らないが、フィクション故に発想が飛躍しても許される。
だから自分はSFが好きなのだ。
自分の願望すら根底からひっくり返される可能性もあるが、価値観の更新が出来るから。
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