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老人の願い

恵まれなかった。愚かだったし、劣ってもいた。

人と比べて落ち込んだり、結果が出ない時もたくさんあった。(5年も10年も我慢したが、自分のしたいような人生にはならなかった。)

外面と肩書きだけを求めて、トロフィーがたくさん欲しかった。(少し手に入っても、深い安心と眠りはいつまで経っても来ないままだった。)

でも、一日一日を、自分の人生をより良く生きようと自分なりに必死だった。

ある時、母を幼い時に亡くした、高齢な方の言葉が、スッと胸に刺さった。

「(終生、学歴もなにもない自分だが、人の役に立つよう誠心誠意頑張ってきた。)だから、いつか自分が逝った時に、お袋から思いっきり、背中の骨が折れるくらい、胸のあばら骨が折れるくらい抱きしめてもらいたい。」

人は誰でも認められたい。まっすぐ生きていたいもんなんだ。自分の生きてきた道は間違っていない。ウジウジしてないで、自信を持って精一杯生きれば良い。

そう聞こえた。

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