継続とは

この2週間ほど、小学三年の子供と勉強をするのが楽しくなってきています。勉強というのは某大手老舗の有名すぎる通信教育講座Cです。

これが今更ながらとても良くできていて、国語、算数、理科、社会のうちどれか、1日たった4ページを毎日やればいい。4ページというのがちょうど子供が飽きて来る頃に終われるという。子供だけに勉強を任せておけない親としても、今日はなんか面倒くさいな……と思ってもこれくらいなら頑張れます。終わったらカレンダー表にシールを貼る。なかなか気持ちのいい作業。

企業側も丹念にリサーチを重ねた賜物なのだろう。長く通信講座界で生き残っているのが分かります。余談ですが、私は子供の頃、やたら問題数の多いぶ厚いテキストを課せる通信教育講座Tを親からやらされていて自分なりに頑張ってはいたのですが「やってもやっても終わらない!!」とすっかり嫌になっしまったのである。忘れもしない四年生で習う「大きな数」。

<次の数を数字で書きましょう。五百一億二千六百四十八万……。次の数を数字で書きましょう。一億を2052個、一万を85個> っていうやつです。「もういいよ! 分かってるのにしつこい……」って嘆きたくなるくらい問題が終わらなかったです。母親も「やりなさい!進めなさい!」ばかりで全く見てくれませんでした。最初はやる気があったのに、親とその通信講座に潰されたんです、私の可能性は。何度でも言ってやります。Tは本当に私に合わない講座でした。結局続かなくて辞めたと思います。

私の子供も小学一年の頃はきちんと、その月のテキストが終わったら、添付してある問題を解いて郵送して採点までしてもらっていました。ですが、コロナによる生活スタイルや仕事のスタイルが流動的に変わってしまい、何となく日々疲れはててすっかり手付かずになってしまいました。いや、もうそれ以前から中だるみのように子供も私も気が抜けていたのかもしれない。

今回再び「やろう」と思い立ったのは、月の中盤になるとマンションのポストに届く翌月度のテキストを見るたびに、お金が湯水のように流れてく様が頭の中にイメージされてげんなりしたから。また、小学三年生というのが、私の中で勉強の基盤になる学年だと思い出したからです。

小学三年は、国語の教科書も急激に文字数が増え、算数も単位の問題が出てきたりと、個人の学力の差が出てくる頃だと思います。

私自身、小学校三年の時は印象に残っている思い出の年でした。同じクラスで仲良くしていた友達に、とても勉強のできる子がいたからです。ガリ勉というわけではなく、運動もトップ、性格も個性的で面白く、とにかく積極的で元気の良い子で、クラスの男子からも先生からも人気のある子でした。その子はまさに通信教育講座Cをやっていました。

生まれて初めて「勉強できる人羨ましい」という気持ちを抱きましたね。その友達はそのままトップ街道を進み、今は海外結婚してイギリスに住んでいるらしいです。

中学から本格的に勉強を始めて、良い大学に入る人もいるでしょう。でも、私の中ではやっぱり小学三年から基礎は最低限分からないとこの先危ういだろうな、と思います。思いこみかもしれませんが、この時に勉強ができていると、地頭がいいまま大人になるはずです。もちろん個人差がありますが。そしてやはり勉強は詰め込みということはできなくて、日々コツコツと積み上げるしかないんですね。

そんな感じで、継続できる条件として自分にキツすぎないこと、ということが超重要ということが改めて分かりました。日々、仕事に家事に育児に忙しく時間のないサラリーマンでも、1日30分何か勉強する、1日30分noteを書く、なら少し頑張れそうな気がしてきました。

大変ですが、継続は力なり、という言葉をいつか味わいたいです。















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