#065 1ヶ月分の手帳を自動作成！条件付き書式のマジック
📓はじめに
こんにちは、A4三つ折り手帳の魅力的なワールドへようこそ！"A4三つ折り手帳"は手のひらに収まるサイズのA4用紙を三つ折りにし、マスキングテープでつなげた手帳のことです。
📌A4三つ折り手帳とは?
📌各種手帳のPDFを無償で配布中
📓1ヶ月分の手帳を自動作成する魔法
みなさん、こんにちは！今回は、前回の第064回で作成したExcelデータを基に、1ヶ月分の手帳を自動で作成する魔法をお教えします。まずは、前回のファイル"第64回目のデータ例.xlsx"を元にした、"第65回目のデータ例.xlsx"として保存しましょう。
📌既存データの確認と修正
[Sheet1]のB3:C9のセルには、以下のデータが入っています：
45000 2023/3/15(水)
45001 2023/3/16(木)
45002 2023/3/17(金)
45003 2023/3/18(土)
45004 2023/3/19(日)
45005 2023/3/20(月)
45006 2023/3/21(火)
まず、C3:C9のデータを一旦削除します。
📌SEQUENCE関数：日付の自動生成
SEQUENCE関数を使って、1ヶ月分の日付を自動生成します。
C2セルに開始日を入力します（例：2023/3/1）
C3セルに以下の式を入力します： =SEQUENCE(31,,C2,1)
この式は、31行1列の日付シーケンスを生成し、C2セルの日付から開始して、1日ずつ増加します。
📝Tips：SEQUENCE関数について
SEQUENCE関数は、Excel 365で導入された便利な関数です。連続した数値や日付を簡単に生成できます。基本的な構文は以下の通りです：
SEQUENCE(行数, [列数], [開始値], [増分])
例えば、SEQUENCE(7,1,1,1)は1から7までの数字を縦に並べます。日付の場合、SEQUENCE(31,,DATE(2023,3,1),1)とすると、2023年3月の日付が生成されます。(シリアル値になるので、書式を日付にすること忘れないように)
この関数を使いこなせば、手帳作りがぐっと楽になりますよ！
📌書式のコピーと貼り付け
C10以下のセルは書式と条件付き書式が設定されていないため、シリアル値で表示されています。これを修正しましょう。
C3セルを選択します。
リボンの[ホーム]タブから[クリップボード]グループの[書式のコピー/貼り付け]ボタンをクリックします。
C4:C33の範囲をドラッグして選択し、書式を貼り付けます。
これにより、全ての日付が"2023/3/15(水)"のような書式で表示され、日曜日と祝日が赤く表示されます。
📝確認：条件付き書式
条件付き書式が正しく設定されているか確認しましょう。以下の2つの書式が設定されているはずです：
式: =COUNTIF(INDIRECT("T_休日[日付]"),C3)>0 書式: 赤色 適用先: $C$3:$C$33
式: =WEEKDAY(C3)=1 書式: 赤色 適用先: $C$3:$C$33
📍※注意点
第64回の記事では、条件式が「=COUNTIF(INDIRECT("T_休日[日付]"),B3)>0」となっていましたが、今回はC3に変更されています。これはシリアル値から日付データの列を参照するように変更しているからです。(説明しやすいように変更)
📓月を表示する小技
C2セルの書式を「m"月"」に変更して、3月と表示させます。
B3セルに「=MONTH(C3)」と入力し、B3:B33までドラッグしてコピーします。
これにより、それぞれの日付が何月なのかが一目でわかります。
ここが今回の一番のポイントです！異なる月のデータがどのように表示されるか確認するため、C2セルに2023/2/1と入力してみてください。
すると、それぞれの日付の月を表示させたことで、C2セルの月と異なる月の日付があることがわかりました。これを利用して、条件付き書式で表示をコントロールしましょう。
📓条件付き書式で不要な日付を消す魔法
異なる月の日付を消すにはどうすればいいでしょうか?
C3:C33を選択し、条件付き書式を追加します。
条件式：=MONTH(C3)<>MONTH($C$2)
書式：";;" （セミコロン2つ！）
ここで、C3は相対参照になっています。$C$2は絶対参照になっています。
相対参照のC3は各行で変化し、絶対参照の$C$2は常に固定されます。
ここの詳しい説明は、「#063 A4三つ折り手帳の革命：セル参照と条件付き書式の活用法」を参照してください。
この設定により、C2セルの月と異なる月の日付が自動的に非表示になります。つまり、1ヶ月分の日付だけがきれいに表示されるのです！
📝";;"の魔力を解き明かす
なぜ";;"で非表示にするのでしょうか？これには秘密があります。";;"を使うと、セルの値はそのままで表示だけを消せるんです。つまり、計算に影響を与えずに、見た目だけをスッキリさせられるんですね。
例えば、数値1000を";;"で書式設定すると、セルには何も表示されませんが、数式バーには1000が残っています。これにより、他のセルでこの値を参照することができます。
一般的には、IF文を使って判断し、空欄にする方法を思いつくかもしれません。しかし、手帳作りでは複雑になりがちなので、それは使いません。条件付き書式と";;"を使うことで、シンプルかつ効果的に表示をコントロールできるのです。
📌Tips：魔法をさらに強化
• 祝日リストは最新情報に更新しておきましょう
• 条件付き書式は組み合わせて使うと、より複雑な魔法が使えます
参考までに、今回、作成した「第65回のデータ例 結果.xlsx」を付けておきます。
📓まとめ：手帳作りの極意
• SEQUENCE関数で日付を自動生成
• 条件付き書式で表示をコントロール
• ";;"を使って賢く非表示に
この方法を使えば、1ヶ月分の手帳があっという間に完成！祝日や曜日も自動で判別できちゃいます。さあ、みなさんも魔法使いになって、素敵な手帳を作ってみましょう！
次回は、手帳の上によくある日付の帯を作る、カレンダー形式（7列、6段）を作る方法を解説します。お楽しみに！
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📓ご参考 私が愛用している文房具たち
文房具は、ちょっとしたことで、使い勝手が変わるものと最近、改めて痛感しています。A4三つ折り手帳で私が愛用している文房具はこちらです。
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15cmでもなく10cmです。この長さがちょうどいいんです。
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PLUSのマット紙は、滑りすぎず、さらっとした書き心地があり、白色度88%もあるため、市販の手帳にも迫る出来栄えが期待できます。
また、紙の薄さがちょうどいいんです。コピー紙を三つ折りしていくと以外にもかさばってしまいますが、これだと気にならなくなります。紙の厚さって意外に重要なんですね。
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