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ぼっち在宅介護 介護探偵SpO2低下の謎を追う

昨日、夕方から、父も私も急に具合が悪くなりました。

父は、血圧、上が110台‼︎
なんだって?

普通なら、とても安定したいい数値ですが、普段160台で、よくて140、悪いと220の父なので、急降下も急降下です。
本人もぐったりしていて、水分も摂れません…

でも、それ以上に、私が超しんどくて、室内照明が眩しい…あちこちの灯りを暗くして、父の体温を測ったり声がけしていたけれど、、、
こちらの気持ちが持たなくなり…血圧を測りに行くと上が100を割っていました。
貧血じゃん…しんど〜ってやつです。


とりあえず、オヤジの呼吸を確かめて、訪問看護に状況を伝えて、一度、二人とも休んで様子を見たいと伝えました。


夜になって、父はちょっと体調が戻り、血圧も170台(←よくないけどね)
「どう?体調マシになった?」と聞くと
頷きました。慣れた血圧の近似値、気分も楽になった様子です。
軽くリゾットも食べて、なんとかドリンクゼリーも2本突っ込んで、二人で夜を過ごすことにしました。

私も血圧を測ると110台に回復していて、ほぉ。ちょっと気分はマシになってました。


なんか変なもん食べたかな?
なんだろ、二人揃って?


今朝、訪看さんが見えると、父は起きれません。パルスオキシメーターを指すと、SpO2が90とか91とか…
父は、100〜97くらいしか指したことがありませんので、看護師さんも私もヒヤッとしました。何度測っても、90…
でも、苦しそうではあるけれど、呼吸が浅いまでは感じない…

足湯と清拭と摘便をどうするか…

とりあえず、体は起こさずに、寝たままでできることだけをしよう!となったものの、やっぱり気になる…SpO2の低下…

すると、頭の中にガリレオの音楽が🎵
謎解きしたい!したい!したい!
福山雅治の白衣がチラつきました。

で、申し訳ないんですが、反対側の血流の悪い方の腕でも測ってもらいました。96!


なんだって?

なんだ?なぜなんだ!
何で、痺れてる左腕の方が酸素が流れてるんだよぉ!

探偵、謎が解きたくなってきました…ウズウズ

ガリレオミュージックはどんどん大きく脳内再生します。


とりあえず、看護師さんには先を進めていただき…

右腕とオヤジを見ていて…
ふと、昨夜、急に嚥下や咀嚼が下手くそになっていたことを思い出しました。
もしや…
首や肩が凝りすぎて、嚥下が下手くそに?
もしや、首や肩、腕の付け根の血流が詰まっている?

「ちょっと腕貸して〜」と腕を持って、肩の方まであげようとすると、眉間にシワが。
肩や首を軽く揉んで、腕を上げると、さっきよりあがります。
「2、3回あげてみるよー」
腕の上げ下げをしはじめたら、父自身も上げたりする力が加わりはじめました。おや?


看護師さんにお願いしてパルスオキシメーターをもう一度挟んでもらうと
96、97、99
おいおい…詰まってんじゃねーか!

「ぁぁぁぁよかったねー、死にかけてないよ」と三人で安堵しました。



なんでかなーをそっから推理します。
ガリレオ状態です。
福山雅治がまたおりてきています。

昨日を振り返ります。

私は、午前に鍼に行きました…
連日の土工事で、どうにも体と腕が痛くて…

父は、午後リハビリでした。
その時、血圧120台以上の正常値で…

父のリハビリの前から、外気温がぐんぐん上がってきていて…
車検で戻ってきた車を前に、整備士さんとちょっと立ち話とかを私はしていたんですけど、その頃からちょっとクラクラしてはいたんです。

その後、ガンガン外気温が上がっていきまして、、、(ウチの中は24℃くらいやったんですけどね)

気づいたら、オヤジも私もグッタリしていたわけです。水分も完璧ではなかったですけど、いくらかはとってましたから、脱水まではいってなかったんですけども…


夕方、父はこれまで見てきていた中でMAXくらいのうな垂れ方をしていました。
水分をとりながら眠ってしまうほどグッタリ。仰向けが苦しく横向きに倒れ込むように眠っていました。

私は、付き合ってあげることができないくらいしんどくて、水分を摂りまくって布団に雪崩れ込みました。


夜、ちょっとおきてみるとちょっとマシでした。
父も見に行くと、目を覚まし、ちょっと落ち着いていました。


さて、結論です。(私の勝手なヤツです)

鍼に行った際、先生に「腕が痛い」と腕をだしたんですが、、、
「あのね、こんなに肩が詰まっていたら、血が酸素を運べないでしょう?腕は確かに筋肉痛なんだけど、腕なりに回復しようとは思ってるの。なのに、血液が酸素を運んでこないと治るもんも治せない。痺れてきちゃうでしょ?だから、肩や首を緩めないと意味ないんだよ」

なるほど!


で、父の腕をみて、試しに首肩を揉んでみたんですけどね。


こっからは私の推論です。

気温が高くなると血管は膨張し、血流が良くなるため、血圧が低くなるそうです。
夏場に貧血で倒れるのはそのせいみたいです。

父はリハビリ、私は鍼で血流を良くすることをしました。そこへ高気圧がやってきてとんでもなく暑くなっていってました。
私は、その暑さの中、日向で立ち話をしていました。
父は、リハビリ後、食事や水分をとろうとしました。

いずれも、血流をどんどん促すものです。
とんでもない勢いになった血流は体の中をぐるぐる回ります。
老廃物を流してくれるかわりに、血管も筋肉も体も疲労します。
(この際、血管が脆ければ、破れたり裂けたり…怖いことおきますよね…なんとかウチの二名は耐えたと言うことです)


で、涼しい時間に落ち着いてエネルギーと水分を補給して休息をとったので、少しずつ復活できたのではないかと思います。


今回の謎ときはこんな感じ終わりです。


今回、面白かったのは、
看護師さんがパルスオキシメーターを測る際、腕を変えてみる、腕の根本からマッサージをやってみたことがないことでした。
同じ腕のちがう指に差し替えたり、手首から先だけでモミモミしていたそうです。

それでは、なかなか本来の血流の悪さを解決しないと言うことがわかりました。
看護師さんも「勉強になりましたー」と。

意外と、専門家は専門家ゆえに視野が狭くなることもあるんだなぁと思いました。
やっぱり、そんなに悪くないかも?と言う、肉親の勘みたいなものが、近道なこともあるなーとも思いました。


そして、相変わらず父です。
「あ、死なないよ、これ」と聞いた父。
しんどくなくなって、上手にドリンクゼリーを飲みヨーグルトを食べました。


ぶじ、一件落着です。


熱中症に、みなさん気をつけましょう!

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