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1122いいふうふ。のドラマが思ってたのと違って良かった話


primeのドラマ。30代夫婦のリアルというドラマ。最初、特別に興味は持ってなかったので、そもそも見るつもりはなかった。

ふーん、こんなのがあるんだ〜
というくらいに思ってました。
こんなキャストなのに地上波じゃないんだなぁ…くらい。

興味のない理由は…私は30代でもないし。
夫婦ドラマってのもドロドロかハートフルのどちらかかなぁと思っていたし。
漫画原作なのも、原作読めてないし…とか。

しかも、ドラマの宣伝コピーが

〜私たち、「不倫公認」の夫婦やってます〜

コレ、どう魅力的に広がるのかなぁ…
大好きな俳優さんたち…どう映るのかなぁ
なんて、見ないうちに思ってしまってました。


ただ、テレビ大好きおばさんな私。

この春、地上波ドラマに、あまり引き込まれず…(アンメットは好きだったけど)
執着して録画することもあまりなくなっていて。たまたま、夫が見ていたAmazon primeの画面が残っていた中に映っていたんですね。


何げに、見はじめてみると…
映像的には…
人気もあり実力もある感じの俳優さんたちが集まって、いまどきの夫婦感を見せてくれるのかな?
どんな暮らしに、どんな会話に、どんな友達付き合いがあるのか…
そういう感じだったんです。
ライフスタイルドラマ?とか…そんな感じかと。

で、テーマが夫婦ではあるんですけど…

そもそも、このドラマの伝えたいことが、
夫婦だけでなく、パートナーとか、親子とか、
いろんな所に属している自分や個々からの事情からの…思いとかで。

対する人とのコミュニケーションというのも大事なんだけれども、自分との向き合いや対話が、めっちゃ大事で。
疎かにしていては、逆に自分も傷つくし、相手も傷つけるよ。

みたいなことで。
傷ついても、自分と向き合う時間大事だよ。みたいなことで。その過程の描写が、セクシュアル的にとかいろいろ地上波向きではないということだったのでは?という感じ?



原作が漫画なので、
「漫画で読むとポップなんだけど、地上波向きではないなぁ…でも、原作ファンとしては、作品としてやりたいなぁと思っていた」的なことを主演の高畑さんがインタビューに答えてらっしゃって。見終わって、高畑さんの言葉の意味がわかった気がしました。

高畑さん、良かったです。
一子ちゃんは、今の高畑さんにしかできない気がします。

たしかに、描写や言葉がキツイと感じる。部分もなくはない。あー、ポップだなぁと。こんなに軽く描いちゃってみたいな。
ただ、今の時代はそうかなぁと。

しかし、切り取り方を表現の一部としたらば、どなたにもある感じ。

「ぁあ、あるかも」という感じはどこかで生まれるだろうなぁという風に見れました。


大好きな夫に恋人がいるというところから始まるんですけど。
昔のモテモテな感じの夫かというとそうのでなく…夫に恋人を持つ理由が夫婦にあって。

また、恋人である人にも家庭があり、夫がいて、子供がいる。
で、その夫婦にも、妻が恋人を持たずにないられないような気持ちや環境があって。

よくありげなドラマっぽいシチュエーションと思いきや、そこじゃないところがこのドラマ。
その事情や理由のところが、これまでのドラマや映画にあるような理由ではない気がしました。

もちろん、ドラマだし、見栄えの部分もありますから、こんな恵まれた人たちいないよ!と、取る方もいるかもなんですけれど。

実のところ、役の方々が悩み足どまる感覚は、そこがあっても、揃っても、上回っても、問題は解決しないのだ!というドラマのように感じました。



また、主題歌が、
スピッツの「i-O(修理のうた)」
これが、ビタっとハマった!

夫婦の仲を修復していくというドラマにおいて、この歌以外にない!というような印象を残してくれた。



どんな仲良しでも、不仲でも。

いい関係の部分も、イマイチな部分もあるはずで。

対話や衝突、静観、無視、
いろんなことを経て、
相手の状況もこっちの事情も踏まえて、
それでも近くにいたい人なのか?
と、自分に問いただしていくような感じのドラマ。


私は、特に、高良健吾さんが良かった。
あんなにかっこいい俳優さんなのに…

神経質でエリートで嫌な要素を持った感じの人役で、ある意味、人として不細工なんだけど。
それがびっくり自然で…いるいるこんな人って感じ。
でも、変わっていくんです。努力して。
そこも、なんというか「ぅぅ、がんばれ!」ってこっちが思う感じに持っていくのも、暑苦しくないテンションでやってらして。

あ、高良健吾さんってこんな感じもできるんだなぁと。


主演の岡田さんはインタビューで、
今日も対話だ
今日も対話だ
としんどかったように話されていました。

本当にいい人でクズで(笑)
いるんですよね、こーゆー人。

岡田さんが繊細な人っぽいので、とてもしんどい仕事だろうなぁと思いました。が、彼以外だとドラマに誤解が生まれたかもと思いました。


あと、
恋人役の西野さんもすごいなって思いましたし。
吉野さんも美しかったし、素晴らしい俳優さんだなって思いました。


主要キャストさんが少なくて。
対話ばかりで、本当に息の詰まる現場だったのではないかとは思うのですが。

人間って、
実際生きてると、そうだったりするなー
って思って。
どっかで、どれかのキャストにハマる感じはあるのかもしれないとは思いました。


ドラマが毎回終わると…
スピッツの曲が、ぐるぐる頭を回って、私自身にいろいろ問いかけてくる。

私はどうだ?
今、誰といたいか?
私はわたしでいれてるか?

ガタガタごちゃごちゃしてもいい

ただ、ちゃんと日々、自分と、大切な人と、
対話してるか?

そんな風に自分に帰ってくるドラマと曲だったなぁ。


あ!あと、年齢も関係ない!
男女も、何もかも、関係ないね!
自分と他者。それだけ。

敬意を持てる相手にどう向き合っていくのか?ということなのかな。

あー!
成田凌さんもいいアクセントを作ってくださってました!

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