ぼっち在宅介護 田舎フルーツ酢の縁
二ヶ月前に、突然、野菜を持って訪ねてきたおばちゃんのところへ、フルーツ酢を届けてきてみました…
彼女の来訪は突然も突然で…
もう、びっくり‼️としかいいようがなく…
他のおばちゃんたちから届くいろいろとは、ちょっと違うものがあったんです。
中身がではなく…
彼女がわざわざ来たことが…
驚きしかなかったのです。
来るはずも理由もない人だったので。。。
田舎にはいろんな方がいます。
ウワサ話が好きな人もいれば…
そう言うことからものすごく距離を取っている人とか…
いろんな年代の方もいて、あいさつや話しかけてくださる方もいれば、小さな会釈だけの方、全く無視するように通りすぎる方とか、いろいろいらっしゃって。
私が小さな時、子供会でお世話になっていた頃が、この集落も全盛期というかにぎやかだったのでは?と思います。
上は老人会、男性陣の属する伊勢講(婦人会の男性版)、婦人会、子供会。
大人たちがお金を集めて旅行へ行ったり、祭りに神輿を担いだり、豊かな時代でした。
高度成長期に、皆、上昇志向で。隣の集落よりもどうのこうの。
なんとかちゃんよりいい学校にとか。
まぁ、きょうだい間でも、親族間でも、友だち、地域など…
私の親世代はいろんなところで謎に競い合っていたんじゃないでしょうか、、、
だから、
体調が悪くなったり、仕事がうまく行かなくなったり、子供の進路や家庭がどうのこうの、その家の高齢者を施設に預けたとか…
順風満帆感のある方々は、バツの悪い感じのことがあると…途端に人付き合いから外れる傾向にある集落だった気がします。
ま、ウチの母もたぶんに漏れずなんですけど😅
で、訪ねてきたおばちゃんは、ウチの母よりも若いですが、子供たちが同世代になりまして。
集落に一番人がいた時代の人たちです。
婦人会でもなんでも、派閥や勢力図みたいなのも強かったらしくて…💦
その下のジェネレーションのお姉様方と話しをすると、笑いながらですが、
「意地悪された〜。怖かった〜。」と言われて😅
「なんかスミマセン」😅という感じです。
今なんて、もう人が少ないので、派閥なんてもんはなくて、老人会も解散し、子供も二家庭しかおらず、子供会の存続自体が危ぶまれています。
挨拶したいもんがしたい人と挨拶し話をしている感じでして、私なんかは当時よりもすごく過ごしやすくおります。
という訳で、
派閥や勢力などの空気を作っていた辺りから上が軒並み高齢化し、あっちで入院、こっちで転倒、施設入居、ちょっと早く亡くなるケースもあり…小さな集落の社会構造も少しずつ変わってきています。
で、例のおばちゃん。
何かをお返しした方がいいか?とか思ったりしたんですけれど…ご病気があると聞いたし。
私もバタバタしていた時期で…返すに返せず…
あと、話していた雰囲気と言うか、様子も言葉も気になる節がありまして…
近くに住む親戚や、親しい友人、民生委員さん3人に相談してみたのです。
すると…
「え?アンタんとこいったん⁉️ウソやろ⁉️」と三者ともが驚いて、
「なんで?」と聞き返されてしまいました。
いや、こっちが教えて欲しいんですけども…
どうもリサーチをしますと…
ずいぶん前に、病気になられて、目が悪くなったそうです。
そっからは、人づきあいをパタッとやめられて、人目につかないようにご主人と集落を散歩されていたそうで…
それがもう10年20年もなると言うお話でした。
え〜‼️
知らんかった…知らんかったよ、おばちゃん。
母と仲良くしていたのに、急に付き合いがなくなったように聞いていたけど…そう言うことだったのかぁ…
まだまだお若い頃だったように思います。
今の私なんかより若い頃…
と、思うと、人づきあいをやめて引きこもりたくなる気持ちはよくわかる…
で、です。
私が父介護をはじめて3年半、ほとんど話をしていなかったおばちゃんが、突然、私を訪ねてきた訳です。
理由…
周囲も私もわかりません。
ご主人に聞くにも、なんとなーくご主人も奥様のこと、家のことは話したがらないようで、皆も触れないことだった様子で聞けない…
ぇ。どうしよ…
「お返しした方がいいかな?」の問いに
①「別にええんちゃう?」
②「どうやろな?」
③「そりゃ、アンタ、あの人なんかすぐ持っていかな、怖いでー!」
ぇぇええ⁉️
どうしよ😨正解がない…
で、バッタバタしてる間に二ヶ月が過ぎてしまいまして…
(こわいこわい😱と言いつつわすれてた😛)
ふと、
「どうしてはるかな?大丈夫かな?」
と頭に浮かんできたのです。
周囲も驚くくらいの人の家を訪ねる行為。
簡単な気持ちでできることではないと思うのです。再びの来訪もないとすれば、認知症の初期症状とはちがうとは思いますが…
家族以外の人に何かを感じ取って欲しかったことは間違いないのではないか?と思った訳です。
立ち話をした時、
ウチの母の「気持ちがよくわかる」と言われました。「私もこんなとこおりたくない。今すぐにでも、子供に連れ出して欲しいとお願いした。」と言われていたのです。
。。。。
おばちゃんは、糖尿病と言っていました。
だから、お返しにも困っていました。
買って返すもんではないのです。
甘いものは無理。
野菜はもらっても、あげれるようなものはなし。
柿は、どこの家にもある…
ブルーベリーやざくろをジャムにする?
いやいやいやいや、甘いがな🫲
ふと、フルーツ酢を思いつきました。
糖尿病に、フルーツ酢は大丈夫か?調べてみました。
とてもいいそうです。
酢酸がいいらしいです。
ならば!
この夏の収穫をお酢と氷砂糖と詰めて、お届けしてみるか!
突き返されても受け取ってくれても、様子がわかる。とにかくどんな様子かだけみに行くべし!
お届け行ってきました🤨
立派で綺麗な玄関の前には、大きな鉢植えがたくさん置いてあり、人が一人通れるか否かくらいで…ちょっとだけ、心の不安が見えた気がしました。
「だれもこないで✋」と言う感じ…
でも、☝️ぴんぽーん!
「なんや?」とおばちゃん
「忙し時にゴメン。前にお野菜いただきっぱなしやったから、遅なってんけど…。ざくろキレイにしたからブルーベリーと一緒にお酢につけてみた。よかったら飲んで。イヤやったらポイしていいし。」と言うと
「いやぁ、嬉しいわぁ」
と不機嫌そうやった顔が笑顔になって。
ホッとしました。
ま、心の内はわかりません。
「余計なことを」
「いまさらなんや」
「こんなもん飲まれへん」
かもしれません。
でもね、ザクロもブルーベリーもこの集落で育ててるのはウチだけやし☝️
言うてもタダやし!
私が困ることは何もない!😜
なんかあって走って逃げることがあっても、私の方が早いし、大きいし、力あるし。
なんなら、転けはったら起こしてあげれるし。
民生委員さんに報告すると…
「アンタんとこやからいけはったんかもしらん。ちょいちょい気をつけたってくれるか?」
とのことでした。
ま、何もできんけど…
お酢くらいなら届けられるしね。
私が繋がっとけば、いざと言う時、どっかに繋げられるしね。
お酢ってね、酸性なんですけど。
体に入ったらアルカリ性になるんです。
不思議な力を持ってるんです。
おばちゃんの固くなった気持ちが、やんわりなったらええなぁ☺️
と思います。
うわー、長なった!
スミマセン!
✋バイ
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