🚣　区役所の　不思議な　カヌー　おじさん　~🚣~　第一話　おしごと

   ㊗ 始動 ！
  【本格派連載バラエティー大河小説】の予定。

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古いタブレットのタッチミスのため。。後半が消えました。。

どなたか、バックアップの、上手なとり方を教えて下さい。

《 かなり、書き戻せた気がします ！。2021年 1月10日。 》

というわけで。。

花も嵐も乗り越えて  ───

話は、

どうなっていくのでしょう？！。

ご期待ください！。

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かなり昔、清掃の下請け会社に就職しました。

実際、バイトみたいな。

ブラブラしてたので、やはり就職。

仕事の中身むずかしくないよな。  そんな理由です。

はい。

区役所様へも行きました。郊外の体育館様も。もちろん、深夜のスーパー様。いろいろ秘密のところ様。その他様。いわゆる？？上から下まで私たちの仕事です。

川に沿った、私の街は、山や森、海や空へも、かなり近かったのです。はじめて、私は、知りました。

夜、音もなく揺れ動き、その川面は、光るのです。

川は、本当にたくさんのわずらいや、重たい事情を洗い流し、進んでいます。

 （ 本当に流れてるんだ ）そんな馬鹿のような、当たり前の衝撃に立ちつくし、目を大きく見開いたまま、音も時間も無くしてた。

そんなおかしなことも、体験しました。

うねり、ぶつかって、ひとつになる。激しい波をみごとに分割する細く光る波。多くの動き。しかし、それは微々たる一部なのです。

そして、まるで「地上絵」に似にて、雲へ宇宙へ、見せつけようと、自由で巨大なその蛇行は、芸術のダイナミズムです。山脈や、いくつかの森を見下して、あざ笑いながら進む。その大きな曲線の存在は、高い空の鳥たちだけに許された、守られた美しい空間にあるのでしょう。

しかし、絶え間なく鳥たちが賛美する、素晴らしく膨大な癒やしを与えてくれる、水の柔らかな塊が、時に残酷の激しさに変わるという。

気持ち良く、いい季節の空が、ゆったり、向こうの木々を眺め、座っている仲間たちの記憶から、水と山が形を変えて、爆発する過去の記憶を、絶え間なく消し去ってしまうのです。

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まれに、表情豊かな大きい空は、午後の車窓に広がりました。その碧い両手で、胸の奥までつかまれそうになり、へドフォンどこか、あわてまくる。

ずっと見てると、距離が無く、鼻や目の奥、ギュッとヤバくなるあの青い色。そして、走るワゴンの中でよくからかわれた、長くて、ぎこちない季節でした。

この二つは、いつも同時にあり、自分の永久でした。

繰り返し、川辺の道を進む。橋を渡る。何度も凍える指をだまし、嵐で見えない黒い道を、幾つも走り抜ける。

（どうして、あんなこと、やれてたのか）それは、たぶん重なった不思議な幸運のせいなのか。よくは、わからない。

しあわせだったから、という言葉は、なぜか、言いたくない。

それは違う、と思うし、とてもひどく悲しくなってしまうんだ。

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清掃や掃除のニーズは広く、だから、とてもお客様の全容は把握できないくらい。末端のバイトなので、のんきな長い時期です。

バイトリーダーの水田さん、よくわからない笑いを挟みながら、「昨日、ヨドバシで買ったモン」とチッチャな部品を毎日見せに来る。

いつも、高いキーでカ〜ラカラ笑う、よくわからんオッさんなのだ。必ず電機部品の話が付属するが、うまく仕事の流れやポイント伝えてくれる。

水田さんみたいなリーダーがいないと、Ｋチームみたいに、大変なことになる。私は学生の頃から、そういうのは運が良い。

なぜか、１回ぐらい、ヨドバシに付き合うべきなのか、たまにマジで悩む。でも、私から言い出すのは、どうしてもピンとこない。

序盤の掃除が終わると、男達の体がのってくる。仲間うちで呼んでる「マシーン」が運び込まれる。みんなの目つきも変わる。

ロビーなどの、向こう側で、ジュース飲んでるおじさんや女性職員さんに、見つめられると、少し勝ったと思います。マシーンは大小数種類あって、本当は見た目よりもとても重い。

日が長くなり、仕事を始めて数ヶ月がたった頃、とても有名なスーパー様が、新しい現場になった。圧倒される建物様、大スーパー様は正直やりたくないが、心の表面だけは前向きになってしまう矛盾した場所、様。

星がよく見えた夜。午前ニ時を過ぎたのか、よくある、丑三つ時の話を誰かがしてる。「黙って仕事しろーってばよー」と、別な声も笑いを誘った。すべてがいつも通りに、お上品で金持ちの静かな「三丁目らいおんモール」様にふさわしく進んでいる。

鶴さんの表情もいい。鶴さんのあの顔は、うまく進行してる証拠。

■【文章　　不足あり】

響く、きしむ音。裏口の扉だ。

突然、

「皆さぁーん、

■【文章　不足あり】

数ヶ月ぶりに、現れたカントクの、絶対有り得ない丁寧ノイズ声に、みんな驚き、そして、数人が時間差でしゃがみ込んでいく。

（半月分の体力が荒らされるんだぞ。あれに。）

「ねー。だから、熱中症には、気をつけましょうねー。そう、若い人はイイよね〜。」

（また、裏切りだ。また、カントクの裏切りだ。）みんな、体をかけめぐる、その言葉が吐き出せない。ジワジワ無音になっていく。

しかし、ハナから、全員の目は、意識している。

（ 鶴さんは、）

全員からの視線を浴びても、鶴さんはいつものように、手を腰の横にセットした状態。うつ向いて静かに考え込んでいた。

少しして、また、いつものように、両手を頭の後ろへ、

「予定外だけどぉー。ウン、 よし。やるべし。」と、手を二回叩く。

いつものように、よく通る声。大きくて明るい。だが、瞬間、黒く低い怒りが、その声に含まれているのを、全員が理解した。その重く怖い振動が足に伝わったのだ。

緊張の反動で、一応、みんなはホッとして、固体の空気をやわらげて、そして、即座に、白く殺気立った。

後半は気合いだけの戦いになる。

鶴さんが受けたんだから、全員でやるだけなのだ。時間厳守。午前5時30分撤収まで、男の一本勝負だ。怪我も、絶対あり得ない。

振り返ると、少し離れた、静寂の「わくわくモールらいおん」広場では、赤いオーラを帯びた数人が、ストレッチをしている。その張りつめた空気は、白く凍っていた。

数ヶ月ぶりに来たカントクの姿は、超能力のようになくなっている。当然だ。わずかだけど、鶴さんの怒りを含んだ、あんな声を聞いては、誰だってたまらずに消えるしかない。これで、しばらくの間だけは、最低限の契約を守る「かんとく」になるかもしれない。

つまり、カントクは、私やみんなには関係のない人なのだ。鶴さんがやるなら、みんなはやる。やらないなら、誰ひとりやらない。簡単なことなのだ。

余計な事を言うヤツは、もういない。しかし、今日の昼番は地獄になるぞ。

それぞれあわてて確認し合うと、鶴さんと高木さんが主軸だよ。

「ヒドイよな」何人かがつぶやいた。

（でも、あの二人なら大丈夫、無敵だよ。このチームはいつも運がいい。少しだけは、ホッとできた。）

「ん──、新人レベルのヤツは、ヒトの心配すんなよ。そんな暇あったら、メシ食って寝てろー。ケガになる。」遠くまで届く、ベテランからの注意。だいぶ離れて座っていたヤツらも、立って返事をした。

そういう波乱があり、そして、休憩時間になる。

大問題の後半戦に備え、みんな、ジュースとか飲んでから、しっかり床の上に横になった。体を、とにかく冷やす。もちろん、敷物は各自の私物。

時間がたち、急に、若いヤツラが声を上げた。離れた辺りからだ。

（何だよ。こんな大変な時に。）言葉も飛び交いはじめる。

原因には、がっかりした。おかしな雰囲気になる。

間がワルイので有名な、昇格社員の金ちゃんが、「集合の号令」をかけてしまったらしい。噂では、金ちゃんにはコネがある話が多い。しょせん、よくあるデマ発泡酒情報だ。いつもの、金ちゃんだから、応じて動くけど、それ以上に「号令」ならば、考えないで、集まるしかない。

しかし、この後、大ニュースが、金ちゃんから持ち込まれるのだ。

でも、残念無念にも、段取り的に、どうしても、我らが金ちゃんが出した間のワルイ「集合の号令」のために、せっかく冷たい床に横になっていた、若いヤツや、または、少し若い男たちが、ブツブツ言いながら、ゆっくり起き上がる。そして、だらしなくノソノソと、最低のシマラナイ、整列とは言えない整列をとった。

金ちゃんは自称90kgのため、とても不器用に脚立をよじ登る。足を踏ん張って、メガネを直し、全体を広く二回見渡してから、息を、ゆっくり大袈裟に吸い込む。

「ああああああああ、げ、げげ、げげ、月曜日いい、にいい、猪熊病院のおお、か、か、かん、かん、かんご、か、看護婦さんたちがあああ、フフウ〜。鳥小屋の、鳥。ちがう。し、し、市民　鳥小屋　総合体育館でえええええ、ぶぶああ、ぶば、ぶ、バドミントンのおおお、練習うううううう、にいいい、その、れ。」

社員待遇の金ちゃんは、まだ、そんな事しか話してないのだが、静寂の真夜中の上品で高級な街の片隅で、２０人ぐらいの若い男性集団が、一斉に叫び声を上げた。アホらしいけど、強烈に痛快だった。

遠くで、水田さんがカラカラ笑っていた。

床の上で、大笑いの鶴さんが「どうしましょう、もう、どうしましょう」と騒ぎながら、のたうち回っていた。

こいつら全員、すごいバカだけど、

いい会社だよな、と思って、

とりあえず、今、　声をからし、　叫んでます。

（第二話へつづく）