見出し画像

15年越しの想い

 就職を機に実家を出た。地元が嫌いとかそんなのではなく、勤務先がギリギリ通うのが大変なのと一人暮らしがしたかったから。働き始めて3年目の冬、始めての小学校の同窓会が開かれた。参加したのは2クラス中の12.3人だった。大勢の集まりはなんだか苦手で最近は断りがちだったが今回は参加した。小学生の頃に2年程好きだった彼も参加するので当時3娘1な仲良しと事前にLINEを交し当日を迎えることになった。現状報告などそれなりに盛り上がった。斜めに座っていた男の子が、そういえば○○(わたしの名前)の浮いた話を聞かないなぁと話を振られた。好きだった彼も丁度近くに座っており、「そういえば…」と彼のこと好きでバレンタイン渡したことをみんなに打ち明けた。彼は少しびっくりしていた。バレンタイン当日に家でチョコを渡されたことは覚えていたが好きだったことは気づいていなかったみたいだ。少し人数も減ったカラオケの二次会にも参加。校歌を歌いながら腕を組んだり少し彼と距離が近づいた気がした。わたしは終電に乗るために少し早めに解散した。ちょうど今住んでる駅に近づいた頃彼から「今日はありがとう。嬉しかった」とLINEが届き、るんるんでスキップをしながら帰宅した。その後はちょこちょこ連絡をとったりしていた。その頃のわたしは🔎同窓会 恋…だいたいこんなのをGoogle先生で調べてたと思う。彼は進学を機に上京していた。本当はきっかけなんてなくてもよいのだけどきっかけがないとまるで動けないへっぽこなので、研修会があるなど理由づけてそっちにいくと誘ったところ旅行期間なのでと断られ、その代わりに次週は帰郷するのでその時ご飯でもと提案してくれたので3娘1の仲良し含め2:2でご飯会を実行した。ここで話したことはあまり覚えていないのだけどチームラボの話になり。男では行きにくい…じゃあ一緒に行こうよという話になった。約束の日も近づいてきた。当日の朝方彼から少し体調悪いかも😷と連絡がきた。不安な気持ちもありつつ3娘1と新幹線で東京へ向かった。予定であったチームラボは見送り、その後のご飯から合流。4人で表参道でご飯を食べた。友達2人は次の日予定がある為新幹線で帰っていった。わたしは従兄弟のお家で泊まる予定だったため東京に残った。彼のオススメのタイ料理屋さんに連れてってもらい、駅まで送ってもらった。「次の日も東京居るなら予定空けたのに」その彼の言葉にわたしは心を全部持ってかれてしまった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?