母からの贈り物

言の葉と書いてことば。一音一音が木の葉のように集まって、重なり合って意味を成す。この単語自体素敵ですよね。誰が考えたんだろう。貴方の感性が好きですとぜひともお伝えしたい。

私は自分の考えや想いを口にするのが苦手で、考えが纏まっていないことを伝えるのが嫌です。…好きな人はいないか。笑 だから、私は手紙を書いたり、SNSで送ったり、時間をかけて伝えたいことを1から10まで全て伝えられるように努めています。 そのおかげか、「いぬっこの言葉はあったかいね」「いぬっこの言葉が好きだよ」と言ってもらえることが増えました。すごくうれしくて、小躍りしてしまいます。 こんな風に嬉しいことがあったときは、誰かに言いたくなる派なのですが bnb(某3人組バンド)さんの『ささえる人の歌』のワンフレーズに「うれしいことがあったときに 誰かに言いたくなるのは 自分よりも喜んでくれる人に 育ててもらったからなんだろうな」とあります。   ほんとにそうなんです!!! 私のうちは母子家庭なのですが、母と祖母が本人よりも喜ぶ系の人なんです。

小学生の陸上で県大会出場が決まったとき。 リレーの選手に選ばれたとき。委員長になったとき。テストで90点を取ったとき。進学が決まったとき。

「今日はお祝いだねぇ」と毎度毎度喜んでくれるのです。それがうれしくて、なんでもやってみようと思えています。

…少し話が逸れてしまいました、元に戻します。

例のごとく、言葉をほめてもらったときも母に嬉しかった話をしました。「今日学校でーちゃんにいぬっこの言葉が好きだって、あったかいなっていってもらったよ~。」 母は、嬉しそうに「よかったね。」と言った後にこの様な話をしてくれました。

いぬっこが小さい時から言葉には気を付けてきたそうで、肯定的な意見や言葉を心掛けていたそうです。「何してるの!だめでしょう!」ではなく、「あら、派手にやったわね。」という風に。 …ん?少し例が悪い気がします。 頭ごなしに否定しないこと、たくさん褒めることなどなど。母の子育て術なんて、これっぽっちも知りませんでした。少し年を取って分かったことは、私の言葉は母がくれたものだということです。このエピソードを知ってからは、言葉を褒められると2倍嬉しいのです。また、誰かに言いたくなるのです。 

言葉は使い方次第で、凶器にもなります。まさしく言葉のナイフ、です。いつでもどこでも使うものだからこそ吟味するのです。言葉を使わない日なんてありませんからね。せっかく母にもらった言葉なので、私も大切な人のために使います。ちょっと口角があがる言葉をどうぞ。



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