メガネが好き
皆さんは、気合を入れたい日にどんなことをして自分を奮い立たせるだろうか。
僕はメガネがそれにあたる。
現在所有しているメガネは、計8本。
全て形が違い、柄も違う。
掛け心地も違えば、クセも違うのだ。
その日の気分によってメガネを選び、
それに合わせて着るもののコーディネートをする。
5年ほど前からメガネを着用するようになり、それまであまり気にしていなかったメガネの世界に引き込まれた。
いくつかのショップを回ったが、blncに行くようになってからは、他で買わなくなった。
実際に行っていただくとわかるが、blincの店員さんは、気持ち悪いほどにメガネに詳しい(言い方に語弊はあるが・・・)。本当にどの店員さんにあたっても、ブランド、コンセプト、デザイナー、時代背景、歴史などなどウンチクが滝のように溢れ出てくるのだ。
個人的に、モノへの愛着はそのモノの背景や語り草に付随する思考なので、こうした説明一つひとつが本当に面白く、メガネを単なるツール選びと捉えず、ライフスタイルアイテムを選ぶと考えるようになった。
重複するが、毎回blincで説明を受けるたびに思うのは、そのメガネを選ぶ理由を、形や見た目だけでなく、そのモノの歴史や背景も含めて選択の幅を持てるということなのだ。
ヨーロッパの町のメガネ屋には、日本ほどメガネが並んでおらず、店に入ると店員さんがその人の顔立ちや服装を見てレコメンドを出してくれるのがスタイルだそうだ。
要するに、メガネ屋がお客さんのライフスタイルを想像し、それに見合ったメガネをチョイスし会話を交わしていくことで、最終的に好みのものにたどり着くようアテンドするということだ。
この話を聞いた時、サービスのあり方に固定観念を持つべきではないなと感じた。
日本のように、多くの商材から選択の余地をふんだんに与え、「選ぶ楽しさ」を提供するのもサービスだし、その顧客に合ったメガネを会話の中から見つけ出していくのも「選ぶ楽しさ」でありサービスだから。
だから僕はこの両方のサービスを融合させて、blincでのメガネ購入を楽しむようにしている。
展示されているメガネを一通り見たあと、気に入った形のメガネをもとに、レコメンドをしてもらう。その後、会話や店員さんのウンチクなども踏まえて、気持ちが動いた一本を購入するのだ。
これがすごく楽しい。
店員さんは決して押し付けがましくなく、散々聞いて買わないで帰ることさえある僕に、毎回楽しげにメガネの話をしてくれる。だから変に気を使って背伸びをせずに、気持ちに従ってメガネを選ぶようにして欲しい。
お気に入りの一本と出会えたら、それを顔の形にフィットするように細かな調整をしてもらえる。その間、メガネを掛けて、鏡を確認して、調整してを3回ほど行うのだか、早くこのメガネを掛けて外に出たい気持ちでワクワクで一杯になる。これは間違いない。
最終的に調整が済むと、レンズを選び、レンズ加工のため7日程待ちの時間か発生する。
じらしの時間だ。
このじらしがイメージを膨らませて、自分の中での期待値を高め、出来上がりが待ち遠しくなる。
後日出来上がりの確認と合わせて取りに行くよだが、そこでやっと自分の生活の中に、そのメガネが取り込まれたと感じる。そして、店員さんの話もそこそこに、早く外に出たい気持ちで一杯になるのだ。
帰りの道すがら、普段何気なく立ち寄るコンビニの店員さんとのやり取りもなぜが楽しく感じられ、何でもない時間をエンジョイしている自分に気がつく。
こうして、毎日その日の気分に合わせてメガネをチョイスすることで、そこにある物語一緒にコーディネートに取り込み、晴れやかな気持ちで1日を過ごせるのだ。
これはメガネ好きならわかってもらえるのではないかと思う。
是非ともメガネ選びを今一度見直し、あなたの人生を豊かにするアイテム選びをして欲しい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?