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眠れない日
時々、眠れない夜に出会う。
目が覚めると、眠った瞬間の記憶がないことに気がつく。
眠れない夜は、いつも眠る瞬間の記憶を搾り出そうと思うが、そんな記憶どこを探しても出てこない。
目が覚めると、眠った瞬間の記憶はないことに気がつく。
疲れが溜まっている時は、すぐに眠れることがある。
疲れていても、眠れない時もある。
昔は、眠れない時には自分の想像の中で起きることで、眠れない恐怖から逃れていたような気がする。
しかし、今は耳元にある板を手に取り、現実の中の非現実に自分を投影することもなく他人を眺めている。
それでも、目が覚めると眠った瞬間の記憶はないことに気がつく。
どれだけ眠れなかったとしても、自分がどの瞬間に眠ったのか、私は一生わからないと思う。
わからなくても、困ることはないけれど、起きると気がつく。
別にどうでもいい。
特に眠れない日の朝は気がつく。
気がつく。けれどそれ以上何もない。
その新しい1日に、何も影響はない。
けれど気がつく。
何も意味はないけれども。
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